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2005/02/06(日)
僕のマンなんとか体験記
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「生きろ。そなたは美しい」 アシタカ 『もののけ姫』
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東京に行ってきた。理由なんてない。強いて言えば都会の摩天楼がオレを呼んでいるような気がしたからさ……
というのはジャワ原人でもわかる大嘘で、まあ就職活動とかいう実に下らないうんこ的用事で行きました。もう就活の話は聞き飽きてうんざりだろうけどそんくらいしか書くことねーし、これからも続くと思うけどあしからず。
木曜日の夜はヨシノーリ君の家(超豪邸)泊めてもらった。今回は3つの企業の説明会と選考を受ける予定だったが、最初のに出るには翌日の朝9時頃までに銀座に辿り着かなければならず、ヨシノーリ家(激豪邸)は埼玉の片田舎にあるのと初めての場所で迷ったりすることを考えても8時くらいには電車に乗らなきゃならなかった。
んで、その時間帯はドンズバに通勤ラッシュなわけで、超満員電車を体験したのでそのことを書こうと思う。まあ都会モンにはあんなもの慣れっこなのかも知れないけどワシ田舎者ですけん。結構な衝撃を受けたのでした。
ヨシノーリ家(極豪邸)から銀座方面に行くには戸田公園から赤羽まで埼京線に乗り、そこで京浜東北線に乗り換えるのが一番お手軽であることがわかったので、そのルートを行くことにした。戸田公園から赤羽までも結構満員できつかったけどまあそんなにやばくはなかった。赤羽で乗り換えてからはもうマジで本当にすごかった。なんつーか5cmほどの身動きも取れないくらいで。ものすごい圧力が四方八方からかかる。オレはまあ背はそこそこある方だからアレだけど、背の低い人はマジで窒息しそうな勢いだった。手が全然動かせないから今くしゃみが出たら目の前のおっさんの顔にモロにかかるなあとか、首も動かせないからもし目の前にハゲたおっさんが乗ってたら目的の駅に着くまではずっとそのハゲ頭を眺めてなきゃならないなあとか無駄な心配をしてしまう。
隣に可愛くない女子高生が乗ってて、痴漢に間違われたらたまらんとやや意識過剰気味に手を自分の鳩尾の辺りにかなり無理して持ってくる(尻を触っているという容疑がかからないように)。そうすると今度は胸を揉んでいる容疑がかかるかと思い手のひらを自分に向ける。まあそんなことしなくても肘の辺りにその子の胸は当たってましたけど。痴漢いらず。
驚いたのがそんなような極限まで人間が密集した状態なのに新聞やら文庫本を読んでるやつがいることね。もう字と目の距離が10cmもなくて、読めるの?ねえ、そんなんで読めるの?とか思ったんだけど慣れるとできるもんなのかねえ。
でもそんな風に周りをキョロキョロ見回してるのはオレくらいで、大半の人は何かに耐えるようにじっと目をつぶってたり、無表情で虚空を眺めてたりで、こんなボクサーならもう殴り殺してるようなパーソナルスペースに他人がいるのにその無関心っぷりはすごいな、それこそ恋人ばりに体をここまで密着させておきながらオレという存在はこいつらの記憶の片隅にすら残らないのだろうな、と東京砂漠という言葉の意味を実感した次第です。
何個目かの田端という駅で人がドッと降りて、かなり楽になった(それでもかなりの満員だが)。降りていく大量の人間を眺めながら、あのエリート課長風のおっさんも、やる気のなさそうなOLも二度と会うことはないのだろうな、と思った。まあそんなことは仙台で電車やバスに乗ってても同じことなはずだ。だが、あのときは冷たい都会の風がオレを少しセンチメンタルにさせていたのかもしれないぜ……
仙台にようやく帰ってくると、早くも1社からメールが来てた。通勤ラッシュを抜けて行った企業だ。
…不採用でした。
わざわざ仙台から行ったってのに、東京ってところは随分と世知辛いところだ。やれやれだぜ…… オタ
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