スノーボードコラム
涙なしには語れない
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2005/02/20(日) 自分で思い出してびっくりした話(前編)
「あの人は何も盗らなかったわ」
「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。貴女の心です」
クラリス&銭形警部 『ルパン三世‐カリオストロの城‐』
Recommended by 櫻井.
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オレはあまり物を捨てられない方で、ほぼ絶対にもう使わないものでも無駄にとっておいたりする。家電の入ってたダンボールとか、ずっと着てない服とか。特に機械類は捨てづらくて、壊れたCDプレーヤーとか片方しか聞こえないイヤホンとかもなぜか捨てられないで持っている。前に使っていた携帯電話もそういう捨てられないもののひとつだ。

少し前に鈴木がウチに遊びに来たとき、どういう経緯だったかあまり覚えてないけど、捨てられないガラクタの中から前に使ってた携帯を見せたりした。多分、今までどんな機種を使ってきたかとかそんな話からだったと思う。大学に入るときに買った初代(D502i)、大学2年の後半からの二代目(D503i)を経て、今のオレの携帯は大学3年の終わりに買った三代目(D251i)なのだが、それより前、高3のときはPHSを使っていた。ガラクタの中にはそのPHSもあった。もう使わないはずのPHSをなんで仙台に引っ越す時に持ってきたのかは全く記憶にないが。

初代は本当に壊れるまで使っていて、ある日突然電源が入らなくなって電話帳のデータとかも吹っ飛んでしまい元に戻すのにかなり苦労したりしたのだが、二代目とPHSの方は壊れるまで使ってたわけではないので、まだ電源は入るはずだった。これらのメモリには当時のメールがまだ残ってるんじゃないか、それを見るのも面白いな、と鈴木に携帯を見せているときにふと思ったので、何年か振りに電源を入れてみた。

二代目の携帯の方は大学時代のものだけあって今とそんなに変わらない感じで、なんか農学部のやつとのメールとかサークルのメーリスとか、そんなに珍しいものはなかった。強いて挙げればその頃やったと思しき合コンで会ったらしいもう顔も思い出せないような女性とのメールとか。なんか「太田君の話さいこー面白かったよ!」とか書かれてた。おいおいどうなってんだよ、メチャメチャ評価高いやん!なんでこの子とその後発展しなかったのかなー?不可思議すぎる。

PHSの方は半角カナで20文字までしか送れないPメールってやつだ。懐かしい。当時周りにそういうのを持っていた奴が少なかったのもあって、やりとりしてたのは母親と数人の友達くらいだった。どうやら大学受験が終わったオレは解放感からか毎日のように夜中まで遊んでいたらしく、母親との「ハヤクカエッテキナサイ」「ウルセーバカ」といったやりとりがたくさん残っていた。

ずっと見ていくと「ゴソツギョウオメデトー」というメールがあった。こんなこと送ってくるやつなんかいるかなあと思い差出人を見ると、「加藤景子」(仮名)と書いてあった。誰だコイツは。全く記憶にない。中学の時、高校の時のクラスにも部活にもこんな名前の知り合いはいなかったはずだ。そもそもオレが高校時代にPHSの番号を互いに知ってた女性は部活のマネージャーぐらいだ。でもわざわざ電話帳に登録しているくらいなのだからやはり知り合いだったのだろう。加藤景子なる人物のことを必死で思い出そうとした。約10秒後、とある記憶が唐突に、電撃的によみがえり、オレは思わず「思い出したーーー!!」と玄じょう(漫☆画太郎著・『珍遊記』参照)のように叫んでしまった。鈴木がちょっとびっくりした感じで「何を思い出したんですか?」と訊いてきたけど、その場は「ん、まあちょっとね…」などと思わせぶりな態度でお茶を濁しておいた。それはオレが高校時代に経験したちょっとした恋愛(?)がらみの出来事なのであるが、ここでまたしてもオレは「ん、まあちょっとね…」という態度で来週までお茶を濁してしまうのだ。(続く)
オタ


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