|
2005/01/01(土)
振るサトカ 「トークに飽きて・・・」 想うモノ
|
|
|
だめねえ。最高に正月にまつわる話がない。
ふるさとは 遠くにありて 想うモノ 正月は実家に帰ったから実家の話を書きます。 わが町・花巻はとてもいいところです。岩手県で盛岡に次ぐ都市です。でしたがちょっと前に北上に抜かれて3位になりました。落ち目です。おちまさとですがなにか。商店街は日曜完全休業です。 高校の頃に聞いた話ですが、過去三度にわたって大型ショッピングモールが花巻周辺に進出しようとしたそうです。市は発展のために受け入れようとしてたようですが。そのたびに、マルカン(市内唯一の老舗デパート)を中心とした商店街は結束し、断固として大型店の出店を拒み、押し切ったそうです。具体的には「俺らでそれクラスのでかいやつ作るからそんなの誘致するな!」という主張をし、出店候補から外れた途端、その話しも立ち消え。三度とも。やるなー。
花巻は宮沢賢治の出身地です。何かと賢治が出てきます。最近やってるサイダーのCMの話とか花巻人なら常識。「下ノ畑二居リマス」は花巻人には頻出のネタです。さすがにけんじワールドみたいな衝撃のネーミングはないですが。
花巻は温泉が有名です。花巻温泉と志戸平温泉の二つが双頭となって、その周辺にいくつか温泉があります。温泉はいいです。実にいいです。実家が志戸平温泉の近くなので帰省時には必ず行きます。 小学生の頃、ホテル志戸平の社長の息子と一緒によく遊びました。ホテル内の自販機周辺で小銭探し→見つけた金でゲーム→エレベーターを駆使した鬼ごっこ→入浴。最高でした。僕らレベルの常連になると、常に従業員口から入ってました。そのうち他のヤツもみんな従業員口から入るようになり、封鎖されました。
志戸平温泉からさらに奥地に行った大沢温泉てとこが俺のお気に入りです。風呂が多く雰囲気もあって最高です。川沿いで景色もよい。前も書いたかも知れんが金勢祭りと言う祭りのご神体を洗うとこです。高校時代はよくここの自炊部を使いました。素泊まり二千円。5,6人で行ってるのに20畳はあろうかと言う大部屋に通され「持て余す」と言う言葉の意味を理解しました。広さに興奮したものの、あまりの広さに備え付けのストーブが全く機能せず、寒さの中で後悔した記憶があります。
ある日いつもの面子五人で大沢で飲みました。 大沢には自炊部と別にちゃんとしたホテルもありますがそっちには泊まれるわけもなくいつもの自炊部。ホテルも一応通路でつながっていたので、いってみると温泉の前に「ホテル宿泊者専用・自炊部は千円かかります」という看板。 周りに人もいなそうだったので会議の末入浴しました。 その後飲み始め、ゲームを駆使した飲みでテンションはあがりっ放し。 酩酊状態で館内を探検しようと言うことになりました。 自炊部を走り回った後で、そのままホテルに突入。先ほどの温泉を発見し駆け込んでいきました。深夜二時のためもちろん人はいない。 つまらなかったので女風呂への突入を決意。落ちかかっていたテンションもうなぎのぼり。 当然人がいるわけもなく(いたらアウトだった)、初の女風呂で『コラー!!』とか絶叫してもう俺らは大爆笑でした。そのまま満足して五人一列で女風呂をあとにしようとしたそのとき。 そこに警備員さんがいました。 おれは出てくるの五番目だったので最初気付かず、「うっひょーー!!」とか言いながらでてきたら、新加入のおっさんと4人が円になってました。 一瞬にして俺の頭の中を進路や親の顔が駆け巡りました。終わった、、、みたいな。
でもその警備員はすごくいいじいさんで許してくれました。んでその人の話しで俺らがギリギリチョップだったことを教えられました。 「警備員は俺のほかにもう一人いるんだが、おれにみつかってよかったよ。もう一人のヤツは厳格なヤツで、空手・柔道有段者のごっついヤツだから。見つかってたらぶっ飛ばされて通報されてたよ」 !!あぶねー! 「自炊部のほうで、なんかすごく騒がしかったからそいつはそっち見に行ったよ。なんだ、ゲームしてんのかわかんねーけど。たぶん大学生だな。あれは。」 !!それ、おれらです。偶然その日大学生の男女八人位のグループが泊まりに来てた。超濡れ衣。
「まあ、ここのカメラに全部映ってるんだけどね。」 と指差した先には思い切り防犯カメラ!!!!!!!!!!!!!!! あのときの俺らの驚いた顔はまじでコントみたいでした。全員が声にならない声を出す感じ。 金払わずに風呂入ったのとか筒抜けだったわけです。 大学生のほうは探検の前に、一緒にのみましょ!!つって部屋に押しかけて丁重にお断りされたからその仕返してことで。今考えたら死ぬほどうぜーなぁ。
その後も軽く説教されたんだが、俺の反対側のヤツが、おっさんがこっち側見るたびに鼻くそほじりやがってて、おれは笑いこらえるのと見つかっておっさんがマジ切れしないかとゆう恐怖でどきどきでした。 んで無罪放免で返してくれました。ありがとう。 おれらはおっさんの誠意に応えるべく、部屋で再開して各自1ゲロ、一窓1ゲロを貫徹して帰りました。景観台無し。 岩手で温泉行くなら是非。
思いもかけず思い出話になった。本題。 花巻駅の周辺て、けっこう寂れてんだけど、そこに突如としてオレンジ色の7階建てビルが出現してたのよ!オレンジレンジばりの。 もう、ほんとなんつーかセンスのかけらも感じられない。なぜか側面には中腰の人の絵。 親父に聞いたら近所の土木会社の社長が、一発あてようと水商売のビルをたてたそうです。 その名も「ナウ クラブ こくぶんちょう」 すげーよほんと。地元に国分町って地名はないから多分仙台のからきてるんだろうけど。「ホテル新宿」みたいな。 どこ突っ込んだらよいのか戸惑う。そしてどこから突っ込んだらいいか悩む。 完成したばかりでテナントはまだ決まってないようでした。一年後にあのオレンジ色が輝きを保ち続けているか心配です。 まあ、栄えてもらっても困るが。
サトウ郷愁ノリ 郷愁リキ〜岩手のど真ん中・花巻より〜
|
|
|
|