スノーボードコラム
涙なしには語れない
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2004/08/14(土) 帰省途中にて
今日は新幹線で帰省した。トイレでゆったり落ち着いてから個室を出ると、見知らぬはげたおじさんに、「はい、タッチ」と言われて肩をぽんと叩かれた。僕は、何か鬼ごっこ的なものをしているのだと瞬時に理解した。鬼にタッチ仕返すのはルール違反なので、僕は彼が立ち去るのを見届け、席に戻った上で、近くの女性にタッチすることにした。
だがそれを試みた瞬間彼女は立ち上がり、僕の手は胸を触ってしまった。彼女は悲鳴を上げながらさっき通過した車掌さんに助けを求めるべく走って行った。僕はつかまっては一大事だと思い、彼女とは逆方向のデッキに向かい、トイレに身を潜めた。
彼女の方は車掌さんに、見知らぬ男に胸を触られた旨を伝えた(うまい、かつ旨い)。まくしたてる彼女を車掌さんはなだめようとしたが、興奮は収まらない。とりあえず彼女に手を引かれ、二人はその現場に戻ってみたが、痴漢の姿は無かった。彼女はますます怒り、おまえがモタモタしてるからだ、何だそのスーツは、気持ちいい超気持ちいいとサブちゃんに言わせろなどと車掌に罵声を浴びせる。車掌は一通り辺りを見回したが、すでに諦め気味で、この場をなんとかやり過ごそうとうつむいている。その態度がさらに彼女を逆なでし、声のトーンは高くなっていく。それまで気持ちよく寝ていた後ろの席のサラリーマンは騒ぎで
起こされてしまった。何事かとおもいその様子を伺うと、何やら女性が痴漢絡みでもめてる様子。うるせーなーくだらないと思いつつ、寝てやり過ごそうとしたが彼女は収まらない。
しょうがない。意を決したその男は立ち上がって、もめてる二人に声をかけた。どうしたんですか?事の経緯を聞いた後で、彼は女性に、車掌には業務があるだろうから私が捕まえてきますと告げた。車掌は意気揚々とその場を去り、女性もしぶしぶながら、お願いしますと返し、おとなしくなって席に着いた。
男性は、痴漢を捕まえてきますと言い残し、バックを持って席を立った。便宜上、調子いい事を言ったが誰かわからないのに捕まえられるはずも無い。隣の車両で再び寝ようとしていると、トイレから若者が出てきた。自分への言い訳として、彼に犯人探しを頼むことにしようと決めた。「はい、タッチ」最初に戻る!!

お44オヨヨ


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