ヨネちゃんの海中記
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2004年6月
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2004/06/06(日) Aーロッドのような魚
Aーロッド、ニューヨークヤンキースの3塁手で、メジャーリーグで1番の高給とりである。余談ではあるが、私は体重では彼と殆ど一緒である。身長は10センチ、向こうが高く、年収では千倍、向こうが多い。そんな彼と私が、町を歩いたら、どうなるかという事件が今日あった。
今日の2本目、深場から上がってきて、水深7m位の所で安全停止のサインをだそうかと思い、ふっと横を見ると、なんとそこには、石鯛とイシガキダイの自然交配種、通称キンダイがいたのであった。この辺では2年に1回位しか見られないレアものである。当然、お客さんも色めきたった。ちょうどそばにいた、おなじ位の大きさのサザナミヤッコには目もくれず、キンダイににじりよった。サザナミはこの辺はやたら多くて、誰も興味をしめさない。立場的には私の立場である。Aーロッドキンダイは不敵にも、水深15mの岩の下に逃げ込み、減圧のやり直しをしなければならず時間を大幅にロスした。
クラブハウスに帰った私は、大至急、カメラをセットして、お客さんを見送ることもせず、ボートで現場に1人でたちもどり、1時間位、Aーロッドを探したが、いなかった。人生、そんなもんである。日が暮れかかった頃、クラブハウスに帰ると、女房が鬼の様に怒っていた。


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