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2004/10/26(火)
逆転ホームランの体験ダイビング、パート2
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ガックリしている私の横で、家内の指示に耳障りな位の大きな声で返事をしている奴がいた。サンデースタッフのN島である。有名私立大学の強豪ラグビー部出身の彼は、金持ちのボンボンで、PADIのダイブマスターを、旅行先の紅海でとったという嫌味な男である。体育界系の割には頭もすごくキレて、仕事の先をよんで、てきぱき動いてくれる。平日は、一部上場企業の鹿児島支店に勤務しているのだが、あるお客様の紹介で、うちを手伝うようになったのだが、タンクを4本持てるパワーとテニスの松岡修造を精悍にしたようなルックスで、女性客に大人気なのである。そんな彼が、あろうことか、十数人いる女子大生の中で1番のカワイコちゃんのサポートを今まさにしようとしているではないか。やっぱりこの男は、どこまでも要領がいい。うちでは、爽やかさを前面にだして、おじさん達のシモネタには、ぜんぜんのってこないN島であるが、鹿児島一の繁華街、天文館では、チョコボールN島と異名をとる合コンキングなのである。体験ダイブの担当を決める時に、彼女の横から、離れなかったのだろう。その時、私はその場にいなかったわけで、まあ、欠席裁判とでもいったらいいだろうか、とにかく、いいようのない敗北感につつまれながら体験ダイビングがはじまった。 波うち際から、餌づけポイントまで、約30mあり、その間、珊瑚とかを見せながら、手をつないで、お客さんをひっぱっていくのだが、私の担当した先生は、緊張の為か、私の倍位の太さの指で手を強く握りしめ、手の骨が砕けそうである。 パート3につづく
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