日本文学科
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2004/09/01(水) 晩夏の風物詩から生物学   ゆたか
今日、お昼のニュースを見ていたら、今、新宿御苑の池に、ものすごーく珍しい淡水性のクラゲが現れてるという話である。
何でも淡水性のクラゲは、幼生の段階で他の生き物に食べられてしまうことが多いのだそう。

そしてわしはクラゲに異様に詳しいことに気づく。
淡水クラゲじゃなくても、他の生物に比べてとっても珍しい性質を多様に持っているため、高校の生物の授業でかなり詳しく習ったのだ。
クラゲは自分の意志じゃほとんど移動できないのは有名。
海はまだ海流・波があるから自然に流されるけど、淡水でもまず河川じゃ繁殖できないし、池や湖でしか繁殖できないうえに、上記のように天敵が大量にいたら繁殖不可能だろう。

こないだ平成教育委員会の問題にもなってたけど。
クラゲは有性生殖と無性生殖を繰り返す独自の生活環(一生の形態)を持つ生物として有名です(生物学では)。
卵で生まれた幼生(プラヌラ)は、岩に張り付いてコケ植物のような形になり(ポリプ)、そこから成長して(ストロビラ)、ヒドラみたいな(っていっても分からないか)出芽(分裂)で増える(エフィラ→成体)のです。
って書いても図がなきゃわけわかんないね。

あと、こんなことも習った。
淡水魚と海水魚では体内の浸透圧調整回路が異なります。
海水中では、浸透圧により体内の水分が外へ出て行こうとするため、お魚なんかは絶えず海水を飲みながら濃い尿(塩分)を排出、淡水魚は逆に放っておくと体内にどんどん水が入っていくため、塩分は極力貯めて、うすーい尿を排出するのです。
(このへんも図がないとわかんないね)
ただ、クラゲの場合は魚ほど尿回路・排出器も発達してないので、初めから体内の無機塩類濃度を海水と同程度に保っているのだそう。
そうすればカラダの中から水分が奪われていくことはないのだ。
うーん、簡単に言えば海水クラゲの生理食塩水は海水(約3.5%)ってコトですが。それを淡水に入れたら浸透圧によりパンパンに膨張して破裂してしまうのでしょう。やったことないけど。
(人間の生理食塩水濃度は約0.9%です。だから海水中では逆に体内の水分が奪われていきます)
どちらにしても、海水クラゲを淡水で育てるのは不可能ってコト。

あと習ったのは、モザイク卵とかクラゲの神経節とか。
説明すると長くなるのでこのへんは省略します。
とにかくクラゲは生物の問題によく出てくる生き物の一つなのです。

クラゲは漢字で「海月」とも「水母」とも書くそうです。
わしは「海月」で覚えてたので「水母」は知りませんでした。枕草子で「くらげのほね」って言葉が出た話の時に習った気がする。あーうろ覚えー。
なんで専門の日本文学より生物学のクラゲ知識が豊富なのだ?

淡水クラゲは小さくてかわいかった。
あんなテレビで放送したら、御苑のクラゲを狙ってくる輩があとをたたなくなるのではとちょっと心配。


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