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2006/09/04(月)
終わった……魔王降臨
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4日間におよぶ「魔王降臨」の公演が昨夜終了いたしました。
稽古に参加したのはほんの僅かでしたので、 他の皆さんと比べたら、疲労度は雲泥の差だと思われます。
そんなわけで、この4日間で感じた事を徒然……
小屋
以前はライブハウスとして使用されていたこの小屋… 客席に段差がなく、平面です。 よって、前の人の頭が邪魔で見えなかった…という声が物凄く多かったです。(友人談) 芝居をやるには少々無理のある場所だったかもしれません。
音が反響するのではなく、吸収するように作られてるはずですし。
芝居
自分の芝居は自分では分かりませんが、「泣いた」と言って下さった方や、「泣きそうだったけど、額に書いた皺が目に入って、泣くに泣けなかった(コラ)」という人や。色々御意見を頂きました。
マイク前だったら、こんな小技も使ってみたかった…というのは沢山ありましたが、舞台上では使えませんでした。声を張りつつ微妙なニュアンスを出すと言うテクニックが自分にもっとあったら良かったんですけどねー
役者さん
豪華でした。 いやもうホント豪華でしたよ。 男性陣はオトコマエ揃い、女性陣は美女揃い。 鼻血噴き出しそうになる一歩手前でした。 オバチャン立場ねえだよ。 隅っこで床掃くのが精一杯だっただよ。
総括
素直に「舞台って大変だ」と思いました。 同業者はどう考えるか分かりませんが、声優は役者の中ではダントツに「楽」なポジションにいると感じました。 台本を覚える必要はないし、表情や動きに気を配る必要はない。 小道具は使わない、衣裳も使わない、拘束時間は長尺(洋画とか)を収録する場合でも、12時間程度。 稀にもっとかかる事はあるけれど、せいぜい一日半。 生でなければトチれば編集できる。 声を張りっぱなしにしなくても良いから、声帯への負担も少ない。 そのかわり、決められた尺の中で喋り切らなければいけないという、0コンマ何秒の時間と闘っているわけですが。続けているうちに、何となく「合わせる」事が器用になって来ます。
未知の世界や経験の浅い分野ほど、傍目には大変そうに見えるだけかもしれませんが、いやまあ正直言って、声優で良かったなと。 舞台役者を目指していたら、あるいは職業としていたら、子供二人を産んで育てるなんて無理だったもの。(自分には)
今回、「魔王降臨」に誘ってくださった時田さん、受け入れてくださったR:MIXの町田さん、show-bzの星野さんの御協力で、稽古はフルに参加しなくても良い方向でお話を進めて頂きましたが、ホント、役者の皆様には「いつも不在の母」で御迷惑をかけっぱなしでしたし、ことラディ役の谷口さんには申し訳なかったなあと思っています。 けれども、こういった機会に恵まれた事、稽古に滅多に出て来ない一介の声優を認めてくださった役者&スタッフの方々との出会いは、何ものにも替えがたい宝物です。 本格的に稽古に関わるようになってからの日々は、まさに「別の人生を、一生分歩いた」感じがしています。
今後も舞台の機会があるのか、これが最初で最後かは分かりませんが、とにもかくにも私の参加した「魔王降臨」は無事千秋楽を終えました。
皆様、本当に有難うございました!
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