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2010/03/20(土)
美術史はただの地図
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美術史は地図である。
様々に広がる世界を整理してマッピングしたものだろう。
いろいろな人間がそれをつくっているので、その中には無理やりカテゴライズされマッピングされてしまったものもある。
注意深く見なくてはいけない。
自分の感覚を持って主体的に感じなくてはならない。
しかし、本当の理解とは無縁な自分の利権を守ったり、異なる意見を排除するイデオロギーによって人々の見方を一つの答えのように見えるものに誘導してしまう働きが美術史にはある。
目の前の作品を自分で「みる」ことが出来ない。
歴史も事実とフィクションが混在しているように、美術史も然りだろう。
目的地についてイメージしていたものの周囲にあるものやそこにたどり着くまでの道程での出来事、人との関わり、臭い、音などは地図には載っていない。
自らの感覚を信じて「みたい」。
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