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2009/06/11(木)
面白い大人
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―面白い大人になりたいと思うし、面白い大人に出会いたいと思う。
今年度から、SMF(サイタマミューズフォーラム)という埼玉県立近代美術館が中心となっている組織に協力委員という形で携わらせていただいているが、ここでの議論がとても熱い。
面白い大人が様々な意見交換し、議論が進んでいく。
アート関係者に向けて発信するとアートに携わっていない方には全く興味がない内容になり、アートに向けて発信するとアート関係者には面白い内容にはならない。
そこにあるラインのこっち側とあっち側をどう考えていくべきか。
私は、作品というものを今まで以上に大きな視点で捉えていく必要があるのではないかと考えている。
モノとしてのアートなら美術館の展示室やギャラリーのホワイトキューブで事足りる。
しかし、今、アートは人々がアートによって生じる関わり合いに価値を見出し、それを無視できない状況に来ている。
ホワイトキューブではアートは収まりきれなくなってきているし、目で見えず、数字でも表せないモノをどう捉えるかがとても重要になっていると私は考える。
SMFは美術館があるのに、あえて野外での活動をしようとする矛盾に満ち溢れた組織だ(笑)
その矛盾の中に、アートが持っているダイナミックさや血の通ったリアル感が息づいてくると私は信じている。
私は、矛盾とは、二つの事象に気が付いていなければ認識することのできないものであると考えている。
つまり一つの問題点を二つの視点で捉える事が出来なくては矛盾に気がつくことができない。
大竹伸朗氏は作品制作の動機は矛盾にあると言った。
私も矛盾を抱えながら行動していこうと思う。
面白い大人になろう!
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