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2009/11/10(火)
発表を終えて「美術による学び研究会-山梨大会-」
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・美術による学び研究会
http://artmanabi.main.jp/index.html
11月8日、発表を終え、帰還しました。
本当にこの会は、密度が濃く刺激的な会です。
その中で発表が出来たことがとても光栄でした。
私の発表題目は『「mite!おかやま」から広がる「またたき」の挑戦」というものでした。
制作者の立場から視点の広い発表を心がけました。
作品を外へ出す
「サンドイッチアートマン〜おせっかい出前美術館〜」 http://kapl.exblog.jp/12117167/
と
美術教育を外へ出す「5750分展」 http://kapl.exblog.jp/11688627/
の共通事項を考えてもらうところを発表の導入にしました。
ここでの共通項は、「裸の王様」からの脱却です。
2006年に岡山県立美術館の「mite!おかやま」に作品『またたき』を出品した時、キュレーターのアメリア・アレナスに「作品はみる人がいなくては完成しない、それを忘れないで」と囁かれました。
それから、
「アーティストもみる人がいなくては完成しない」
「アーティストは作品だけをつくっているのではない」
と考え、より人に迫る具体的なアクションをしていきたいと思いました。
『現代アート入門の入門』の著者、山口裕美氏は
「現代アート見直し宣言」として、以下のように記しています。
「…(作品を)見る人、つまり、観客の絶賛と罵倒が、アーティストを磨く研磨剤であると思っている。観客の一人一人、私たち自身がそれを意識し、絶賛でも罵倒でもいいから何らかのリアクションをするかどうかに未来はかかっている。」
ここでは、アーティストが切磋琢磨して世の中やマーケットや世界に出ていくシステムが日本ではまだ確立していないことに対しての苦言ですが、美術全般に言えることではないかと思っています。
「裸の王様を裸だと指摘できない場所で行う美術・美術教育」がいかに無意味なものか。
無意味にならない為にはどうするのか、私は具体的にその方策を見出していきたい。それが私の「作品」だと考えています。
けれど、「美術では、裸だって面白い!」って言える。
「美術の価値」はそんなところにあるのではないかなと発表が終わって思いました。
さあ、はじめようか!!
さらに詳しいレポートは
「浅見俊哉portfolio」へ http://asaworks.exblog.jp/
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