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2008/08/04(月)
アートの力!!「空のある街5」終了!
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去る7/29〜8/3。
越谷コミュニティセンター主催の「空のある街5」が無事終了いたしました。
『空のある街』は、今年で五年目を数え、「ホッとできる街づくり」をテーマに市内の小中学生、市民サポーター、作家が一体となって作品づくりに取り組むアートイベントです。
準備日や搬出日を数えると一週間超に渡る長丁場でしたが、スタッフ同士、参加者のこども、保護者と密なコミュニケーションをとることが出来ました。
スケジュールの詳細は
7/29-7/31は会場で作品制作
8/1-8/3は作品展
といったもので、会場で三日間作品制作に向かい、三日間その作品をみるというプログラムの中で、子供の変化、スタッフの変化がありました。
ドロに触れないこどもが次の日にドロと格闘していたり、人の作品をみて自分の作品に活かしたり、小学生、中学生の交流から作品が生まれたり…。
スタッフの変化は、子供との関わり合いの方法、制作を通しての作品についての考え方、アプローチの仕方、またこの企画の意味などを実際の会場の中で、一日一日考えさせられました。
作品展には、参加者のこども・保護者を中心に多くの人が来場し、市内の小中学生、市民サポーター、作家が一体となって制作した空間を楽しんでいました。
8/2に行われたシンポジウムでは、この「空のある街」に関連した取り組みである「市内にソロの木を植える」事業に協力した小学校の校長先生や保育園の方、児童館の館長、市内の中学校の美術の先生などが出席し、環境問題から美術の話まで充実した内容になりました。
私も「まちアートプロジェクト」を代表し、現在の子供の感じている美術の現状から地域と学校が一体となって取り組むアートイベントの可能性について少し話をさせていただきました。
少し記述させていただきます。
―子供はとてもモノをつくることが好きです。
しかし、このモノをつくることが将来の自分にどう活きるのか分からない子供ばかりです。
対象をじっくり見て絵を描くことやいろいろな材料を用いて自分のつくりたいものをつくる試行錯誤の中にはどんな力・意味があるのでしょう?
今回のイベントに参加した子供達は、作品制作を通して、自分のつくった作品を積極的に人に見せていました。
つまり、作品を通して自分の考えを人に伝えていたのです。これは人間が生きていく上で大事な能力です。
モノをつくる過程の中で自分の面白いと思うこと、美しいもの、きれいなものを発見し、発見したものを人に伝えて、また人の作品をみて、他人の考えを理解する。
モノをつくるという事は、モノをつくることで終結しないことを子供達は私達に教えてくれました。
そして、現在の慌しい学校の現場ではこれほど充実した自分との対話の時間はありません。
地域の市民センターが、こうした学校では体験できない充実した作品制作の時間を用意してくれることで今後多くの学校と連携していき、子供達の上記したような能力のさらなる深化を期待できると感じます。
それは、学校だけでなく地域全体で子供大人が相互の関わりの中で成長していく機会です。
最後になりましたが、ひとつのドロ団子、作品をみて、「きれい」「すごい」「どうやってつくったんだろう」と感じる力も大切な力のひとつです―
今回のイベントを通して、私自身多くのことを学びました。
机上の空論を振りかざすのではなく、現場の生きた空間で様々な思考をさらに深めて行きたいです。
写真:展示空間の様子
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