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2008/08/19(火)
学校と地域と美術館
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先日の展覧会で、沢山の教育関係に携わる方の来場があった。
その中で、話題になるのは来年度から選択教科美術(週1時間)が無くなってしまう事だ。
この問題は、美術教育関係者には周知だが、それ以外の方にはなかなか浸透していない。
もちろん展覧会場には教育関係でない方もいるわけなので、そうした話題で盛り上がっていると「なぜ?」「どうして大切な時間なのになくなってしまうの?」といった声があがる。
学校内では無く、街角の小さなアートスペースで、買い物袋を手に持つ方と作家と教育関係者がこの話題で盛り上がることはほとんどないだろう。
「美術の魅力、美術で出来ること、美術の価値、美術教育の存在意義etc..」
以上のことを簡潔に、且つ押し付けや「感性を伸ばす、心の豊かさを育てる」などの曖昧な表現、また作品に対して「分かる人にわかればいい」や「みる人が自由にみればいい」などの丸投げな態度をせずに説明していく必要がある。
それには、学校で学ぶ美術がどう社会と関わりを持っているのかを生徒が体験できなければならない。
その一役を担うのはやはり、地域や美術館などの施設だ。
学校、地域、美術館などの施設の独自性をそれぞれ出しながら連携して 「美術の魅力、美術で出来ること、美術の価値、美術教育の存在意義etc..」をそれぞれの視点で見、それぞれの口で発言していく。
それが出来る人・場・運動が今、求められている。
10月26日(日)から11月21(金)に、越谷市を舞台とする「第3回まちアートプロジェクト2008展覧会」が行われます。
今年度は、埼玉県から助成を受け、活動しています。
文教大学生が中心となり、越谷市の商店や施設、約40箇所に店主とのコミュニケーションによって制作した作品が展示され、期間中越谷市全体が「美術館」になるプロジェクトです。
学生と地域の一つの連携事業として注目下さい。
まちアートプロジェクト http://townart.exblog.jp/
詳細はまたお知らせいたします。
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