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2008/04/06(日)
花見
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埼玉県越谷市の元荒川の河川敷の桜はとても美しいのです。
昨日、その桜の下で、地域のおじいちゃんと子どもとその保護者と学生と大学の先生と元荒川の河川敷で花見をしました。
様々な活動で知り合った人たちが集ったのですが、それはよく分からない集団になっていました。
あっちではカナヘビを捕まえている少年がいて、ダンボールで草すべりをしている学生がいて、こっちでは焼きそばを焼いているおじさんがいる。
けれどそれらは皆、繋がっています。
あたりを見渡してもこれだけ異世代がともに一つの輪をつくっている集団はありません。
それを見たとき、一つの社会の縮図を見ているようでした。
カナヘビの家をつくるということで様々なアイデアを皆で出し合ったり、縄跳びのうまい飛び方を子どもに学生が教えたり、火の起こし方、うまい酒の話、この地域の桜の話、川の話、おじちゃんの若い頃の話など昼間から始まった花見はあっという間に夕方になって終わりを迎えました。
「昔はこうした異世代間の交流は地域で当たり前に見られたんだ」というおじちゃんの顔は少しさびしそうでしたが、その後の「今日は楽しかった」という言葉はとても暖かく響きました。
私達の行っている「まちアートプロジェクト」という「地域を美術館にしよう」という活動もこうした場をつくる一躍を担っているという言葉にも励まされました。
皆が楽しそうな顔をしているのは、楽しいからに他なりません。
夕方の風に散っていく桜の花びらを眺めながら、そうした場をつくって行きたいと強く実感した時間でした。
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