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2008/03/15(土)
講演会が終わりました。
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去る3/14(金)
「浅見俊哉講演会―ARTで街はつくれるか?まちアートプロジェクトの挑戦」が無事終わりました。
足もとの悪い中、たくさんの方の来場がありました。
今回、(社)越谷市青年会議所の依頼で行うことになった講演会なので、行政や地域活動に関わる人が多いということで、プロジェクトに参加した学生の考え、プロジェクトを受け入れてくれた商店会考え、それと簡単な写真ワークショップ、実際に店舗で展示した作品の鑑賞をプログラムに盛り込みました。
私のプロジェクトへの考えだけを話すという一方通行的な講演を避け、第三者の考えを盛り込み、プロジェクトへの考えの多様性(プロジェクトへ参加する際、立場が違うことで違う見方をする)を知ってもらうように 心がけました。
ワークショップや作品の鑑賞の時間を設けたのは、ARTに普段あまり関わりのない方へARTの話をする時、実際に体験してもらうことが一番と私は考えました。
結果、商店会の人の視点で見たプロジェクトの話から学生だけでなく商店会としてのメリットや今後の取り組み方を伝えられ、ワークショップでは出来た作品を前に会話が生まれました。
作品を制作する時に生まれた気持ち(なんだろう?・不思議だな・驚き・わくわく・もっとやりたい・面白い・誰かに伝えたい)を具体的に他人へ伝える力がARTであり、その気持ちを街に届けるのが「まちアートプロジェクト」であるのです。
そして、一つの作品から様々な意見が出る鑑賞では、自分で作品を見て思った考えと異なった意見を他人が言った時、他人が作品を見て思った意見の根拠を知ることで、自分とは異なった意見を尊重することが出来る。それは自分とは異なる価値観を認めるということです。
それが可能なのは、ARTそのもの自体には一つの絶対的な答えはないから。
ARTを見た人の中で起こる気持ちの変化や、行動の変化がそのARTの答えや価値であるのだと私は考えます。
自分とは異なる価値を尊重するということは、街づくりや商店運営にも繋がる大切なものです。
越谷市は江戸から三番目の宿場町として発展してきて、古い蔵づくりの建築が残る歴史深い街である反面、越谷レイクタウンという駅ができ、今後沢山の人が移り住むことが見込まれている土地です。
そこで求められるのは、様々な価値観の尊重に他なりません。
ARTには、人の価値観を広げ、自分を拡張する力があります。
そして、最後に提案をしました。
人の行き交う街の中に、「アートセンター」をつくりませんか?
様々な価値観を持った人が集り、話し合いができる場所をつくりたい。
場があれば人が集り、人が集れば何かワクワクすることが生まれるに違いないと。
今後、この講演会で得ることが出来た人との関係を大切に、プロジェクトを練っていければと思いました。
最後になりましたが、今回の講演をするにあたり、多大なご支援をくださった(社)越谷市青年会議所のスタッフの方をはじめ、まちアートプロジェクトスタッフ、写真サークルDEJIVUスタッフ、そして会場に足を運んでいただいた方に、この場をお借りし、厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
まちアートプロジェクト
http://townart.exblog.jp/
写真:『またたき』を用いての鑑賞の時間
写真「まちアートプロジェクト」スタッフ浅沼による
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