asa. Diary
asa.の「今日」です。
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2007/09/30(日) 来客
今週末、たくさんの来客がありました。

来客は嬉しいもので、いろいろとおもてなしをしたくなります。



土曜日。

幼馴染の帰国に合わせて集った4人で、明朝5時頃まで語り合いました。

皆、写真好きなので終始、カメラのシャッター音が鳴っていました。

私が写真を始めた頃に制作した写真集なんかも引っ張り出して見てもらいました。





日曜日。

MAP―まちアートプロジェクト―展覧会の準備の為、スタッフ最後の追い込みを行いました。

詳しくは近日アナウンスいたしますが、今年は越谷市40店舗を会場にし展覧会を行います。

40の商店やギャラリースペースに作品を展示することで、越谷市そのものを「美術館」にしたいと思います。


MAP公式ブログ→http://townart.exblog.jp/

2007/09/20(木) NY紀行E―美術館巡り―
2007.9.7


起床。


昨日の出来事を反芻しながら歯をみがく。


よくもまぁここまで来たな。


と思う。


物理的な距離の問題ではなく、大学入学とともに美術に出会い、ここまで続けていることに自分でも時々おかしくなる時がある。



そして今ここにいることが、ずっと続けてきた線の最前線なのだと。



その線を伸ばしていくかどうかは、自分次第なのだと。



ここに来てから強く実感する。





今日は、グッケンハイムとホイットニーへ行き、時間があればMoMAへ行こうというプランをたてた。



鍵をかけアパートメントを後にする。



朝食を買い、セントラルパークのこもれびの中で食べる。



ここについてからは、都市のにおいばかりだったが公園のにおいはどこもそんなに変わらない。



日光浴をしている人やジョギングをしている人、サイクリングをしている人が気持ち良さそうに時間を過ごしている。



グッケンハイム美術館は残念なことに改装中で、中の展示物は半分ほどしか観ることができなかった。



けれど、強いインパクトをうけた作品があった。



薄い青。曇り空のような色調。暗い室内。痩せた女は裸で「静かな狂」の表情で何かを制作している。初め見たときは陶芸などの器を制作しているように感じたが、よく見ると両手で押しているのはアイロン。細い腕から発することのできる最大限の力をそこに感じる。そして女はこれが最後の役割とでもいうように力をこめる。その役割も女にとってはもう関係のないことなのかもしれないと、絵の前で自分なりのエピソードができていた。



館内をぐるぐるして、作品を見ていく(発見していく)この美術館は、私にとって、海の磯の洞窟や、鍾乳洞、自分の背丈よりも高い草むらのようだった。



その中で宝探しをしたかつての探検の記憶とリンクして楽しいものだった。



作品を見終わり、カフェで一休み。



歩いてホイットニー美術館へ。



ホイットニー美術館では、「RUDOLF STINGEL」の作品展が行われていた。


エレベーターで展示室へ行くとフロア一面の銀世界。


壁面にはアルミホイルが貼られ、鑑賞者が落書きやメッセージなどを残していくことで作品自体が変化していくという作品が展示されていた。


時間ごとに、人の痕跡によって変化していくこの空間をずっと見ていたいと思った。


その他の彼の作品は、「跡」をテーマにしている作品が多かった。その中で印象に残っているものは、足跡そのものを白いスタイロフォームに残した作品。


足跡を可視化したもので、厚いスタイロフォームに残っているため立体感がある。


雪の上や砂浜、雨上がりの道で足跡を残して遊んだ時に見たそれと同じようなものだったが、この作品の足跡はすぐに消えてしまうことがない。


熱や波といった自然の現象に影響を受けずに残る足跡に強さを感じた。



美術館をでるとあたりは夕方の準備をしていて、昼間よりも涼しくなっていた。



昨日、冷静に見ることのできなかったMoMAへ。



今日は金曜日なので無料で入場することができた。



ある企業が、毎週金曜日の入場者の入場料を払ってくれているらしく、アートに対する意識の大きさを実感した。



昨日、確認作業になってしまった作品たちを冷静によく見ることで、驚きと感動があった。



帰りの地下鉄の中、たくさん見た作品を一つ一つ思い出してみた。



観たはずの作品の量と思い出すことのできる作品の数は一致しない。



けれど、思い出すことのできる作品は、自分の経験や生活、感情や記憶と強く結びついて生なましく思い出すことができた。



また来て見る日には、その思い出すことのできる作品が増えていたらいいなと思う。



そのためにはやっぱり、私自身の日々が大切なのだ。



沢山の出来事を経験し、様々な思いを大切に、自分の中に収めておこう。それが作品をリアルに自分のものとできる方法だ。



夕食を買い、アパートメントで食べる。



明日は、展覧会のオープニングレセプションだ。



質問に備えて準備をしベッドに入る。

2007/09/17(月) NY紀行D―みるということ―
2007.9.6


起床。


アパートメントの天井が第一視であることにも慣れてきた。


カメラに昨夜充電していた電池を積め、アパートメントをでる。


150stの特有のにおい。


NYで感じている、様々なものの混合。


それは、においであったり、意識であったり、後に実感できる文化、人間そのものである。


吐き出されるもののなかに私はそれを見、感じているのだという確信が生まれつつあった。


今日も暑い。


私たちはいつものように142stで地下鉄に乗り、53st五番街にあるMoMA(ニューヨーク近代美術館)へ向かう。


エントランスを抜け入場料$20を支払う。


特別展はリチャード・セラ。


これまたいいときに来たなとワクワクする。


チケットを見せて入場する。





開放的な空間の先、中庭に設置された巨大なうねりあう鉄板。


鉄板の間に入ると、自らの背丈よりもはるか高くそびえる鉄板に視界はさえぎられ、頭上には切り取られた空が見える。


うねりあう鉄板の中を歩いていくと平衡感覚が上手く保てていない自分に気付く。


頭の中がぐるぐるして来たら立ち止まり空を見る。


作品を体感し、展示室へ向かう。


MoMAの展示室は2階〜6階に設けられていて、それぞれの階で展示作品のジャンルが分かれている。


2階:コンテンポラリー、メディア、版画

3階:建築、デザイン、ドローイング、写真

4階:絵画・彫刻U

5階:絵画・彫刻T

6階:特別展(リチャード・セラ)



リチャード・セラの熱を保ちながら、6階へ。



広い展示室の中に、またまたうねりあう鉄板たち。



庭に設置されたそれとは異なり、見上げても天井しか見えず、平衡感覚の狂いを癒すことができずに鉄板同士の間を歩く。



次第に平衡感覚の狂いから生じる気持ちの悪さは、恐怖感へと変わる。



出口を求めて早足になるほど平衡感覚が狂うという悪循環。



やっと出ることができたが、とてつもない疲労感を体に伴っていた。



少し休み、5階の展示室へ。



一番見たかった「Jackson pollock」の『one No,31 1950』。



今考えると、その圧倒的なスケールで迫る「熱」の前で、ただ立っていることしかできなかったように思う。



絵の具とともに様々なものが混ぜられていることも教科書の図版ではみることができなかった。



ブランクーシの作品にも圧倒された。



『空間の鳥』のスケールは想像していたそれよりもずっと衝撃的だったし、『無限柱』の持つ空間感も良かった。



4階、3階、2階と巡回し、2階のカフェへ。



その後見た作品のほとんどは、教科書や何らかの資料でみたことのあるものだった。



「ああ、これね」と、ただの確認作業になってしまった作品もかなりの数あった。



図版でみることに慣れてしまったことで、本物を前にした時にただの確認になってしまうことは、自分の中でどうしたらいいのか分からなかった。



「知識は時として真の感動の妨げになる」



といつも思う。



誰かの言ったことや、評価や他の価値基準によってものごとの決定をしていないだろうか?




私たちは、どれほど純粋にものごとをみる事ができているのだろう。



本物さえ刷り込まされた偽者に色あせてしまう現実を前に、私は、感動することに純粋にならなくてはと思った。自分の直感や好きなものに正直にならなくてはと思った。



ありふれた印刷物に驚き、疑問を思った「一番初め」を忘れずに持ち続けることだ。



あらゆる現象に対しても同じことが言える。



みることに対して再思考をすることができた。



私にとってこれはとても大きなことだ。MoMAに来てよかった。



みることはとてつもないエネルギーを使う、MoMAを出た時はこの上ない疲労感を体に感じた。けれど心地よかった。




その後、お世話になっている人にポートフォリオを持って行き、作品について、アートについて話をする。



そしてノートに言葉をもらう。



 ―LISTEN, FRIEND

  ART IS HARD

  BUT WORTH

  LIVING FOR

  AND AS THE POET

  SAID, IF THINGS

  GET TOUGH―

  「Try again,

  Fail again,

  Fail better.」

  Samuel Beckett


  Amelia ‘07



「信じてやり続けなさい」

「ひとつのものをじっくりみなさい」

「広い視野をもちなさい」


これら言葉と、共有した時間は今後の私の指針になると確信した。


何かを達観している人は、同じことを言葉にする。


そして未だに求め続けている。


私もそうでありたいと、強く思い岐路についた。




仲間と今日を振り返りながらの夕食。

かけがえのない時間が過ぎ、明日へ向かう。





とりあえず、今日は深く眠ろう。

2007/09/16(日) NY紀行C―感覚―
2007.9.5



少し寝すぎて10時に起床。



フライトの疲れもあるし、昨夜の深夜徘徊の反動が体に現れた。



アパートメントの近くはかなりの「カオス」で、そこで写真を三時間ほど撮った。



屋根から謎の紐がたくさん垂れていて、あたかも首吊り現場のような場所やバーベルやソファが無造作に転がっていたりと、自分のイマジネーションが高まっていく熱を感じて写真を撮る事が出来た。



支度をし、鍵をニ、三度掛け直しアパートメントを出る。



今日も蒸し暑く、お天気に恵まれている。



昨日と同じように、142st駅から地下鉄に乗る。



時間帯が落ち着いているのか、座席に座る事が出来た。



日本の列車の座席とは異なり、とても固い。



34st駅で降りる。



29stまで歩き、ポートフォリオをギャラリーまでもって行く。



昨日より少し落ち着いて作品を見ることができた。



相変わらず作品は静かにそこにあり、ひかり、またたいている。



自分の作品がこんなにも他人的だと思ったのは今回が初めてだ。



その理由が何かは分からなかったが、いい意味でとても距離がある。



長い間コンタクトをとっていて、お互い今日初めて対面するような、そこからまた密な人間関係が始まるような…



はじめまして!でもよく知っていますよ、と挨拶をしたくなるような。



そんな感覚。



ギャラリーを後にして朝食。



サブウェイのサンドウィッチはかなりオススメ。



野菜をモリモリ入れてもらって、栄養のバランスを摂る。



油っぽい食事ばかりなので、シャキシャキするレタスやピーマンがとても美味しい。



午後の予定は別行動。



五人のうちの女子組みはミュージカルへ。



私達男組みは、ギャラリーめぐり。



チェルシーだけでもかなりの数のギャラリーがあるので、最も密集している24st〜25stを中心に見てまわる。



面白いのは、ジョギングをしているついでに立ち寄っちゃった的な、ランニング、短パン姿のおじさんや子供がギャラリーで作品を見ていること。



気に入った作品を選べるように迫り出す壁の構造も興味深かった。



商談スペースも凝っていて、絶えず人が出入りしていた。



NYのギャラリーは、扱う作品がとても細分化していてそのギャラリーの特色が色濃くでているという印象を受けた。



残念だった事の一つに、夏季休業のギャラリーや展示がえの期間だったため閉まっているところが多かった。



三時間ほどまわり、休憩をかねて歩いているとチェルシーの公園にたどり着いた。



そこにサッカーをしている二人組がいた。



二人に一緒にサッカーがしたいと伝え、一緒にサッカーをすることになった。



一人はブラジル人、もう一人はスペイン人、そして私達日本人が二人。



ストリートサッカーデビュー。



片言の英語だったけれど、それ以上にサッカーの感覚はスムーズに伝わる。



ここでパスをくれ、ここにクロスあげるぞ、惜しい、ナイシュー!



なんだかんだで休憩ではなく二時間ほどのハードワーク。



流れる汗が心地よい。



最後に記念写真を撮り、アドレスの交換をし仲間との待ち合わせ場所へ。



待ち合わせ場所はエンパイアステートビル。



マンハッタンの摩天楼にはまだ時間があったので夕食を先にとる。



チキンのステーキに炒めたライスのプレート。



日本のお米のレベルの高さを知る。



店を出るとにぎやかなネオンが眩しい。



入場料の$18を払い、セキュリティチェックを受け展望台に。



展望台に行くまでの通路には、裸電球丸出し、配線ごちゃごちゃ、しまいには油性マジックで書かれた「UP」と「DOWN」、思いっきり工事中の場所を通過し、観光名所でこれはないなぁと少々気になったが、当人達にとっては当たり前なのだろう。



そういえばギャラリーのキャプションも曲がっているギャラリーが多かった。作品も。



展望台からみることのできたおびただしい数の光は、美しいというよりも私には不気味に感じられた。



ずっと先の空との境界の光はゆらゆらとゆれていた。



足元が浮くような感覚を伴いながら岐路につく。



34stから地下鉄に乗り、142stで降りる。



相当疲れていたのかうつらうつらしてしまった。



142stから歩き、150stのにおいを感じて帰ってきたと感じられたのは不思議だった。



しだいにこの場所が帰ってくる場所へと変化していく感じを実感しながら就寝。



この場所ではここが家だ。



明日は何が起こるだろう。

2007/09/13(木) NY紀行@―表現と言葉―
NYで強く感じていたことがある。


それは、日本という島の中で表現することと世界で表現することには大きな違いがあるということだ。


それは、日本人の「裸の大様」的な意識や習慣が、現在の表現にとって、意味を成さないということ。


尊厳のある○○の派である、○○賞を受賞した、○○先生の教え子であるといった着衣は全て脱ぎ勝負しなくてはならない。


他者の前で裸になることはとても恐ろしいことだけれど、それらにしがみついている者の言葉は通らない。


「お前は何者だ!?」


その質問に着衣的な形容はいらない。


その言葉はストレートに体に通る。






「分からないことを分からないと素直に言うことが私の近道だった」と、ギャラリーのオーナーは私に言った。


ある表現を観た時、日本の方々は分かったふりをすることが多い。年代や技法、本やキャプションに書かれている、自分とは違う誰かが言ったもので分かったふりをする。


その表現を観て自分は何を感じたのか。それを他者に伝えたいと思うことで初めて話が成立する。表現も同様だ。



「自らの直感を信じろ」


「表現はシンプルなもの」


「全てがアートに通じている。広い視野を持つこと」


「続けること、続けるには長生きをすること」






「偉い大人」はみんなそろって教科書にでも載っているかのような言葉をあたかも真実かのごとく同じように言い放つ。


その言葉は自らの人生とはかけ離れていると感じるものが多い為、放たれた瞬間に消えてしまうものが多い。


しかし、オーナーのこれらの言葉は、自らの人生に裏づけされ
ているストレートなものだった。


私が常に疑問に持っていた現在の状況にとっての回答も実にシンプルであったことを実感することができた。






作品展は9/22まで行っています。


A-forest Gallery

134 West 29th Street, Suite 1010 New York,NY 10001



私の作品もスライドショーで紹介されています。

http://www.a-forestgallery.com/a-forestweb/exhibition/exhibition-page.htm








2007/09/12(水) 帰国しました。
無事帰国しました。

明日のレジメをつくっていたらもうこんな時間!

ゆっくりと報告したいのですが、明日授業があるため寝ます。

時差ぼけか眠くないですが寝ないと恐ろしいので☆

みんなに会って話したいことばかりです。

2007/09/04(火) RED AREA
無事にたどりつきました。

筋肉痛になったりもしましたが私は元気です。

AM1:42です。

まだ一日目ですが、

一説によると僕らが滞在するハーレム周辺の150stは犯罪発生率かなり高い、いわゆる「RED AREA」とされていましたが、カオス臭は今の所香港の方が上です。

今日の夜には、本格的に「15seconds-Man」デビューしそうです。

今日は、NY入りするや否や、ラガーディア空港前と、ドミトリーオーナーのお勧めポイントで早速やりました。

明日から展覧会が始まります。

オープンと同時に駆け込みます☆


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