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2007/07/15(日)
水面
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水面を見に行った。
この日は、魚の活性がとても高く様々なところで波紋が起こっていた。
小魚が虫を食べる小さな波紋から、小さな魚が大きな魚に食べられる波紋…。
水面にその魚体をさらし、優雅にジャンプしできる波紋…。
波紋の音や大きさで、大体の魚の種類がわかる。
様々な生物が生態系をつくっているこの川はとても豊かだ。
僕はしばらく水面を眺め、持ってきた釣竿を用意し、波紋に向かってルアーを投げる。
ポチャン…。
気持ちの良いキャストの乾いた着水音が耳に響く…。
自らのたてる波紋を確認し、波紋が消えるまでじっと待つ…
そして、ゆっくりとルアーに命を吹き込むように、水流を感じながらリールを巻く…
!!
急にロッドがしなる。
ルアーを喰った魚体が水面を割る!
魚は水面に潜り込み、懸命にルアーを外しにかかる。
僕は魚の動きにあわせ糸を巻き取っていく。
出会ったのは、50センチオーバーのシーバス。
銀色に輝く美しい魚体だ。
僕は、すばやくルアーを外しリリースする。
シーバスは、ひらりと銀色の鱗を反射させ、すぐに見えなくなった。
腕に残るシーバスの重みを感じながら、僕はまた水面を見る…。
その後も、水面には絶え間なく生じる波紋があった。
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