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2007/02/01(木)
ものづくりの原点を自作ルアーに見る
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・昔から図画工作、美術は好きでした。
けれど、「ものをつくることが楽しい」といった本当の実感は、
「ルアーを自作し始めたときに初めて感じたのかも」
と昨日タックルボックスから出てきたルアーを見て思いました。
初めて作ったルアーは『Child』というルアー。
制作年は1996年。
中ニ、三の頃。
ルアーの制作は、素材と工夫と実験の連続がとても大きな要素です。
素材は、木の種類やパーツについて。
当時はインターネットはなかったので、手当たり次第試していました。
庭や公園、ホームセンターに行き、沢山の木を集め、加工しやすいもの、加工しにくいもの、水に沈むもの、浮くもの、重いもの、軽いものを吟味しました。
工夫は水に浮かした時のバランス、投げる時により遠くに飛ぶように重心を考える事。
何回も何回も、試作のルアーと一緒にお風呂に入り、ルアーの動きの実験をし、手直しをしました。
「素材」というものに対し、このとき初めて考えていたのだと思います。
釣行のときはいつも自作ルアーを持って行き、チャンスがあれば投げていました。
初めて魚がルアーに反応した時は、手足が震えました。
その時の、感動や驚きは何ものにも変えがたく、さらに様々な工夫の原動力になりました。
今も、形は違えど、このときと何も変わっていないのだと気付いたら、可笑しくなりました。
現在手元に残る自作ルアーは、十五種類。
友達にプレゼントしたり、どこかの草むらや、水中に残してきたのもあわせると四、五十種類制作したと思います。
写真
『Child』1996年作
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