asa. Diary
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2006/07/23(日) 「Mite!おかやま」―岡山県立美術館特別展
本日、岡山の旅から、帰りました。

神戸や、大阪を経由し、大阪から夜行バスに乗り、東京へ。

色々あった旅でしたが、まずは岡山県立美術館の話をしたいと思います。

神戸紀行、大阪紀行は後日アップします。




 
 岡山県立美術館特別展「Mite!おかやま」が今月21日、開催された。

約一ヶ月間(8/20まで)、上記展覧会が開催されている。



 この展覧会は「みることは楽しい!」という、アメリア・アレナスの思想が具現化した展覧会。

会場を、1からつくるところから携わって、アレナスの仕事を間近で見ることができた。

アレナスは、会場を裸足で歩き回り、思考を重ねていく。





特に、作品の配置の仕方。



キャプションが一切なく、時代や国籍や材料、手法といった情報を与えない。

作品そのものをみて、思考する配置。



その作品と作品の関係性、異質なものを近くに置いたり、同質なものを近くに置いたり、見る人の思考を考えて、みる人の感覚を狂わしたり、時には運動を必要とさせたり…。



そして、最後には、ひとつひとつの作品がまるで遊園地のアトラクションのように、いままでみることがこんなにも楽しいものだったことを発見する配置となって感じられる。




 アレナスは、美術作品は、「火」だと言った。




太古、私達の祖先は、火を囲み、様々なことを語り合った。

美術作品も、他人と様々なコミュニケーションを生み出す、「火」そのものだ、と。


そして、全ての作品は、ある一つのことに収斂されると言う。

 人間、物語、自然、日常といったテーマで構成された展示をみると、そのことが言葉以上のもので理解できる。




それは、





「この世界がかくも荘厳ですばらしいものであり、同時に私達自身のように傷つきやすくはかないものだということに」

                                                 ―アメリア・アレナス

 





 

 今回もまた、作品を通して、沢山の人と出会うことが出来た。作品をつくることは、メッセージを誰かに、発すること。


 アレナスに言われた言葉が、頭をよぎる。


「作品は、見る人がいて、はじめて完成する。それを忘れないで」

今回の展覧会で、沢山の人が私の作品をみて、そして自分のこととして考えて、友人と語り合っていただけたら幸いです。


 私もまた、その「火」を絶やさないよう、精進し、常に薪をくべていきたいと思った。


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