|
2006/06/06(火)
作品展を終えて
|
|
|
今年一月に行った卒業制作展の作品を見ながら、ノートに記した言葉がある。
「…次、これ以上をやるのかと思うと少しまいる。」
卒業制作では、約14時間、己を描き続けた作品を出した。
1分30秒感覚で、キチガイのごとく自らを確認し続ける行為を行う。
日が昇る頃には、その数は504回に達していた。
今回の作品展でも、卒制の作品を出したが、卒制で展示したときとは何かが違っていた。
作品をフラットに一目できたということももちろんあるが、それだけではない。
卒制の時よりも客観的に自分の作品を見ることができたということが何より大きかったように思う。
あの時は、つくったときの熱を纏ったまま、自分の作品を主観的にしか見れていなかったと今、思う。
落ち着いた今見た作品の感想は、とても馬鹿げている。
けれど、叫びにも似た、声が聞こえてくる。
気をしっかり持っていなければ、飲み込まれそうになる恐ろしささえ感じた。
作品をじっくり見て、そうまでして自分が見たかったもの、表したかったものは何だろうと考えた。
時間…
そう、
私は、時間を可視化したかったのだと思う。
自らが存在しているこの時間を可視化したかった。
けれど、それは、どんなに作品を見ても明確に見えることはなかった。
見えては消えてを繰り返し、しまいには見えなくなる不思議な感覚を得た。
さあ、次どうしようか?
しばらく、のんびり考えようと思います。
|
|
|
|