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2006/06/22(木)
夏臭の中で
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夏臭の中で 足掻いています!
フィールドに出ると
そこで感じられるものは
夏の臭い
写真を始めたときに
一冊の写真集をつくった
タイトルは「夏臭」
夏の臭いをテーマにした青い写真集。
その時と
なんら変わりのない
確かにそよぐ夏臭
うん
それはちゃんと感じられた
けれど、確かに何かが違う
違うものは
なんだろうか
過ぎていくしかない時間を留めるために
写真を撮っていた
その時の風の臭いがする写真を撮りたいと願った
笑い声の仲間たちを撮りたいと願った
けれど
今は何かどれも違うと感じるんだ
僕の身からでた本当の意味でないように感じるんだ
「わかっていることは、わからないということだけ」
今ならこの言葉の意味がわかる
わかっていることが何かひとつでもあっただろうか
わかることのできないものを
わかろうとして
日々
人は
足掻くのかもしれないな
そう思ったとき
日々を
足掻くために
疑うために
写真を撮っていたのかもしれないと
思うことができた
それは生きることと同意なのかもしれないと
夏臭の中で思った
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