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2006/02/06(月)
釣果
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・うん、すごく寒かった。
界王拳20倍は出してたのに、それでも寒かった。
ただひとつ、寒さを忘れさせてくれたのは、イトウとのファイトだった。
いや、人とではなく。
魚のイトウとの…
今回のフィールドは、ナメッ…じゃなくて朝霞ガーデン。
武蔵野線北朝霞駅から車で約十分。
教員の長期研修で大学に来ている先輩のIさんと待ち合わせをして、いざ、フィールドへ!
朝霞ガーデンとは、いわゆる釣堀(管理釣り場)だ。
普通の釣堀と違うところは、餌で釣る人、ルアーで釣る人、フライで釣る人と池が別れている点だ。
私たちは、ルアーでの釣りなので、ルアー専用の池で釣ることになる。
水はとてもクリアで、池の底、中にいる魚まですべて見える。コチラが見えるということは魚からも見えるわけで、警戒心が強くなかなか釣る事ができない。
しかも、ルアーでの釣りは、魚が一回ルアーで釣られてしまうと、ルアーを学習して、ルアーに反応しなくなってしまう。
いわゆる、魚がいるのにつれない状況が生まれるわけだ。
これほど、つらいことはない。
しかし、
諦めずにルアーを投げ、一定のスピードを保つようにリールを巻く。
…反応は無い。
諦めずにルアーを投げ、一定のスピードを保つようにリールを巻く。
…反応は無い。
諦めずにルアーを投げ、一定のスピードを保つようにリールを巻く。
…反応は無い。
諦めずにルアーを投げ、一定のスピードを保つようにリールを巻く。
…反応は無い。
諦めずにルアーを投げ、一定のスピードを保つようにリールを巻く。
…反応は無い。
諦めずにルアーを投げ、一定のスピードを保つようにリールを巻く。
…反応は無い。
諦めずにルアーを投げ、一定のスピードを保つようにリールを巻く。
…反応は無い。
諦めずにルアーを投げ、一定のスピードを保つようにリールを巻く。
…反応は無い。
諦めずにルアーを投げ、一定のスピードを保つようにリールを巻く。
…反応は無い。
その時、底の方に、大型のイトウという魚を発見!
幻の魚といわれるイトウは、主に北海道に生息し、大きい固体で全長150センチにもなる大型の淡水魚だ。
私は図鑑で見たことがあるだけであった。
その幻の魚が目の前にいる!!
「あいつを釣りてぇ!」
「あいつと一対一の真剣勝負をしてぇ!」
ルアーを地味系のブラックのカラーにして(ルアーだとばれない様に派手な色は控えた)奴の鼻先に静かに落としこむ…
…反応全くなし。
完全に舐められている、しかし諦めることはできない。
このとき、界王券は50倍は遥かに越えていたことと思う。
一定のリズムで反応しないのは、おそらく、他の釣り人と同じルアーの動かし方だからではないか?
私は、奴の少し先にルアーを投げ、イレギュラーなアクションでリールを巻き、奴の鼻先でストップさせた。
そうしたら、いままで全く反応を示さなかった奴の頭がルアーの方へ向いた!
「いける!!」
私は、フルパワー100%中の100%で、再び奴の鼻先でイレギュラーなアクションをルアーに与えた。
まるで、獲物に襲われて逃げ惑っている魚のようなアクション。
この時、ルアーは確かに命を持った。
その瞬間!!
!!
!!!
!!!!
!!!!!
「フィッシュオン!!」
すさまじい引きで、リールのドラグがジージー鳴り、糸がどんどん出てゆく。
糸の太さは2.5ポンド。
まともに戦っては、糸が切れてしまうことが容易に想像できた。
奴の動きに合わせて、ロッドを動かし、少しづつリールを巻いて岸へ寄せる。
「もう少し!!」
岸に近づくと、奴は、最後の力を振り絞って、また深場へと走り出す!!
再び、リールのドラグがジージー鳴り、糸がどんどん出てゆく。
慌てずにゆっくりと再び岸へ寄せ、ネットへ!!
勝負は決した。
図鑑でしか見たことの無かったイトウを間近で、しかも真剣勝負をすることができた。
とても美しい固体だった。
すばやく写真を撮り、リリースする。
手足は震えていた。
この感動は釣りでしか味わえないものだ。
この瞬間の為に釣りをしているのだと思う。
その後、寒さを忘れ、集中してルアーを投げ続け、レインボートラウト(虹鱒)を6匹釣り、6時間の釣りを終えた。
一方、Iさんは、さすが、トーナメントにも出場しているだけあって、かなりコンスタントに釣果を伸ばし、最終的に30匹という恐るべき数字をマークした。
そのIさんから「はじめて来て、七匹だったら優秀だよ。」といった言葉をいただいた。
イトウとの出会いがとても熱い一日だった。
しかし、家に帰ると、膝下の寒さが半端でないことに気づく。
こんな気候の中、6時間も立ちっぱなしで、釣りをしていたのだから仕方が無いのかもしれない。
「これが、100%を超えた歪か…」
これに懲りることなく、また近いうちフィールドに出かけようと思う。
次はどんな出会いがあるだろう?
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