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2006/02/23(木)
自転車移動の勧め―五美大展へ
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・愛車スーホー(自転車)を駆り上野まで行った。
目的は、東京都美術館でやっている東京五美術大学連合卒業制作展を見るためだ。
家から、約30`の道のりをカメラを持って写真を撮りながら目的地を目指す。
途中気に入ったモノがあると自転車を止め、撮影する。
目的地へ到達するまでには、たくさんのモノが存在する。
車や電車で、目的地へワープするだけでは、決して得ることのできない、見過ごしてしまうモノを、すくいとるように私はそれらにカメラを向ける。
なんとなく雰囲気のある裏道に入っていったり、商店街で買い食いしたり、カメラ屋、古本屋に立ち寄ったり…。
それだけではない。
自転車での走行中、眼に入ってくる様々なものから、新たなテーマが生まれることもある。なにかを探す集中力が長い時間持続する為、常に思考しているからだ。
そうこうしているうちに、上野に到着した。
自転車を止め、美術館に入る。
同年代の美術を志す人たちがどんな作品をつくっているのか、とても興味があった。
すごい量の作品たちがあった。
言葉にできないけれど共感できるものや、ヤラレタと思うもの、つまらないもの、エネルギーを感じるもの、俺だったらこうすると思うもの、展示の仕方がイケテルもの、イケテナイもの…。
ただ、気になったのは作品が窮屈に積み込まれすぎている事だ。
こればかりはどうしようもないのか?
一番上に展示された絵画をじっくり見るのは辛いし、隣り合う絵と絵とのバランスとか、空間感とか、もっとゆったり見せれば本当に感動できるものがあったように思う。
個人的には彫刻のブースが一番好きだった。
一服して、岐路に着く。
約30`の道のりは、また思考しながらの走行となる。
この日の撮影枚数は412枚になった。
今年に入って、コンセプトの下でしか撮影していなかった私にとって、今日の走行&撮影はとても楽しかった。
原点の撮影スタイルの楽しさを再認識できたように思う。
日常の景色から、驚きや面白さを発見する。
けれどそれには、自らの働きかけが不可欠だ。
久しく忘れていた単純な楽しさでさえ、自分の行動なくしては得られないのだ。
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