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2006/01/13(金) アートを語る
・卒制進んでいます!

トシくん家での作業の合間、トシくん、H氏と三人でアートについて語り合い。夜が明けてしまいました。

文章にまとめる事が非常に困難な夜のため、メモ程度の箇条書きを紹介しようと思います。


「デザインで人が殺せる。階段など人間が一定のリズムを得てきた頃、一段傾斜をつけた対談を用意する、するとそこで人は転んでしまう。その場所が高かったら、転落して死ぬだろう。」

「けれど、デザインで人を殺せるなら、人を救う事も出来るはずだ。」

「美術館や画廊といった「特別」な場所で発表する作品は、本当にアートであるのか?」

「そもそも、美術館の扉を開いた時点で、その人の中に、美術品を見に来たといったような洗脳まがいの感覚を持たせるのではないか」

「そうして見たアートは、その作品自体がアートであるのかいささか怪しいものになってくる。日常の中で見るものの中にアートはあるべきだ。アートは特別なものではないはずだ。」

「完璧を見せた時、人は敬遠する。そこで、80パーセントの作品を提示する。見る人に違和感を残し、自分の中でその作品を考えてもらう余地を残す。しかし、作家に大切なのは未完成の作品ではなく、100%から20%戻ってきた80%の作品である。つまり、120%の思考、作品が必要になる。」

「そのほかの方法に、敬遠する前に、その人の中に入り込むアートもあるだろう。人が耳をふさぐ前に、入り込んでしまうような…。」

「映画や、アニメはエンターテイメントの中に、伝えたいメッセージがバランスよく入り込んでいる。その作品を見た人は、何かを感じ、考えが広がる事が多い。コンセプトだけの頭でっかちのアートは、果たしてアートか?アートとは万人に発するメッセージであるべきで、特定の人に発するものではない。そういう意味で、作品を見に来る人が来るだけの美術館や画廊でのアートはいかがなものか?」


「確かに、映画やアニメも見たい人が見るものだ。けれどそこに、アートにあるような敷居は無い。アート自体がアートであるために問題なのは、この敷居ではないか。」

「アートとして追求している物事は、日常、当たり前に起こっているものが多い。日常起こっている当たり前の出来事が、奇跡的なものだと気付くためには、アートとしての追求無しには気付かなかった。アートを通して、日常の当たり前こそが奇跡的で美しいのだと感じる事が出来た。」

「全てを否定しつくした中で残るものはなんであろうか。」

「超未来に、アートはあるか?」

「アートに可能性は無い。あるとすればアートに可能性があると思い込んでいる人の行動力だろう」

「その力はきっと、世界を平和に出来る。」

「その力がアートの存在意義であるのではないか。」

まだまだ語り合った内容はありますが、この辺で止めておきます。何か大きなことができそうな考えも生まれました。それは秘密です。

「このような考えは、自分しか持っていなくて、人には通じない、可笑しな考えである」と思い込んでいた時期が嘘のように、自分の考えを人に話せるようになりました。

話していて、もちろん伝わらない人はいるのですが、このような考えが「分かっている」人に出会え、時間を共有した経験を多く積んだことで、自分の考えが間違ってはいないと思えるようになりました。

もっと、この広い世界には、そうした考えを持っている人がいるのだと思います。もちろん異なる考えの人でも、おそらく最終的に向かっているもの、見えているものは同じなのだと思います。

もっと沢山の経験を積み、考え、自分の作品を磨いていきたいと思う、熱い夜でした。


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