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2005/03/06(日) 青少年社会環境対策基本法案によせて
・新しく「青少年社会環境対策基本法」というものが検討されている。

現在、映像メディアなどの発達による急激な情報化の進展により、青少年の取り巻く環境が深刻化し、問題解決していかねばならないという法律である。

対象は主に、性描写や暴力表現の《全ての創作物》(インターネット、ゲーム、漫画、映画)だ。

この法案は、直接規制するのではなく、自主規制をしてもらうよう勧告するため、製作者の表現の自由を侵害するものではないらしい。

しかし、

法案の中に、「国民は社会連帯の理念に基づき、国や地方公共団体が行う青少年有害社会環境対策に協力する責務を有する」とある。

可決されたら、私たちは、この対策に協力しなくてはならないということであろう。つまり、「有害な創作物」だと判断したら、報告しなさいということだ。

『これは、「有害な創作物」だ』、という基準も人によって異なる。これは「有害」、「無害」という判断基準は、どう定めるのだろうか。

 
 しばしば、青少年の凶悪犯罪と、これらの創作物の関連性が論議されることがある。
「凶悪犯罪を行う青少年は、ホラー映画がすきでよく見ていたなど」をよく耳にする。
一概に、それを原因だということは難しい。

しかし、

メディアが騒ぎ、事を大きく報道して、ホラー映画=殺人 と受け取る人が増える危険性がある。

すると、「ホラー映画が犯罪に結びつくのでは?」という懸念が広まる。

そういったことの繰り返し(漫画、インターネットなど形を変えて)が、積み重なって、今回のような法律が浮かんだのではないかと私には、感じられた。


 
 私たちが子どものころ夢中になって読んでいたドラゴンボール。
休み時間になると教室の後ろで、友人達とドラゴンボールごっこをよくやった。

いわゆる「なぐりあい」だ。

それでも、私たちは加減を知っていて、友人を殺すことなどなかった。

「これ以上やっちゃまずい」
「これ以上力を入れたら痛いかな」

といった配慮があった。


外でもよく遊んだ。
虫などを採って強くつかんで殺してしまったこともある。


 今では、夏休みを体験するゲームさえある。

虫取りなどの体験を、涼しい部屋、ブラウン管の中で体験するのだ。


 ―バーチャルな世界は実感がない。

先日も記述したが、

映像などの急速な普及という環境の中、
今の子どもたちは、様々な実体験が乏しいのではないか。

これには様々な要因がある。

家庭環境(親が子どもと関わる時間の不足)、友人関係、塾通い、外遊びが分からない、外で遊ぶ場がない、自然(虫、花)などがない、地域との関わりがない

など、挙げればきりがない。



 私は、この法案を考えるなかで、

これら創作物がありふれている環境の中、青少年の自分に必要な情報を「取捨選択できる能力の不足」が問題であると感じる。

と同時に、大人が制限する「無害な創作物」だけの世界で、青少年が生きることも問題ではないだろうか。



この問題について、bbsなどで、みなさんのご意見いただければ幸いです。


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