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2005/02/18(金)
埼玉県立近代美術館の美術教育シンポジウムに参加して。
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・今日、埼玉近代美術館で開催された、現場の教員対象のシンポジウムに参加しました。
先日、ここの日記で
美術教育が無くなる!!
ということを書きました。そういった現状の中、現場の先生方は どのように、美術教育、特に鑑賞の時間を考えているのか。 いままで作品を作ることだけが主体であった美術教育の見直し。 など。生の声を聞ける機会は、そうないので、参加してとてもためになりました。
参加者は、現役の小、中、高の先生、美術出版社や美術教材の業者さん、美術館の学芸員、学生と幅広く、様々な視点からこれからの美術教育の重要性について、考察しました。
例えば、ある美術館の学芸員さんは、
「小学校で鑑賞の授業をやるのは良いが、コピーや図説にあったものを見に来るだけで終わってしまっている。本物の作品を見て、図説で見た奴だ!と一言で終わってしまうことが悲しい。」
と意見を言っていた。
またある教師は、
「同じ学校で、ある絵を美術館に見に行った時、下見をしている先生としていない先生の鑑賞の授業では、下見をしていない先生の授業の方が、児童からは、好評だった。」
それは、ありふれた資料の鑑賞ではなく、絵を目の前にした、その場の先生の感動を児童と一緒に共有したことが大きいと分析していた。もちろん、伝える知識や技法、表現方法などはあるが、まずは、自分がじぶんで、どう感じたのか。それを児童も求めているのではないか、と。
四時間半あまりの論議は、とても内容の濃い充実したものだった。 これほどの先生方が、美術について真剣に考えている。 平日ということもあり、皆、午後の授業があるのにもかかわらず、こういった場に参加して勉強している。
私たち、学生も、そんな先生達以上に、今、しっかり勉強を重ね、自信を持って、現場に出なくてはならないだろう。 勉強すべきことが沢山見える。
本当の勉強とは自分が、求めてこそできるものだ。 それ以外の勉強は、単なる作業でしかない。
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