asa. Diary
asa.の「今日」です。
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2005年12月
前の月 次の月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新の絵日記ダイジェスト
2012/10/17 戦の後で
2012/07/31 ないしょ話
2012/03/23 最新情報のご案内
2011/10/08 神奈川県立近代美術館・葉山館にて『モホイ=ナジ/インモーション』展関連企画
2011/09/05 「5750分展V」の取り組みが東武よみうりに掲載

直接移動: 201210 7 3 月  201110 9 8 7 5 4 3 2 1 月  201012 11 10 9 8 6 5 4 3 2 1 月  200912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200812 11 10 9 8 6 5 4 3 2 1 月  200712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 月 

2005/12/16(金) 友へ
 今日は友の命日だ。

13年前の今日、友はいなくなった。

「いなくなった」という表現が、今でも適切かと思う。

なぜなら13年前の私には、人が死ぬということが全く理解できなかったから。

今でもそうなのかもしれないが、

あの日、いつものように休み時間ドッジボールをして教室に帰ってくると

友の机の上に花が置いてあった。

その後、全校集会が行われて、友が死んだことを校長先生から告げられた。

私は、きょとんとしていた。

つい先日まで一緒に基地をつくったり、ドッジボールをしたり、ゲームをしたりしていた。

「死んでしまった」ということが理解できなかった。


 数日後、霊柩車に乗って友は何処かへ行った。

たくさんの叫び声とすすり泣きが今でも耳に残っている。

その時も、私は、きょとんとしていた。


 あれから、この日は、あの頃遊んでいた友を含めた私達の特別な日となった。

友の家に、友の、10数人の友達達が線香をあげに集り、語り合う。

小学校5年生、6年生、中学校1年生、2年生、3年生、高校1年、2年、3年、浪人、大学1年、2年、3年、4年、、、、

私達は成長していくにつれ、あの頃が遠くなっていく、今年で友よりも13年多く生きていることになる。

けれど、友の前に来ると不思議とあの頃に帰ることができる。

ゲームの攻略法、ドッチボールの必殺シュートの名前、好きだった人の話 etc..

なんでこんなに明確に覚えているのだろうか

あの頃の時間が、私の中に今でも流れているような、そんな錯覚に陥る。

そして、その中で、友は笑って私と遊んでいるのだ。


 時間を忘れて語り合い、最後に友の写真を見る。

そこにはいたずら小僧の顔がある。

私はその写真を見て、私達はかつて、こんなに幼かったのかといつも思う。


 「また来年来るよ」と心の中で想い、岐路に着く。



―今年は、これから友の家に行ってきます。

 写真は、私達の通っていた小学校。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.