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2004/12/30(木) 思い描くということ
今日は親父と映画を見に行った。なぜ親父と…と思うかもだが、まー、それなりの仲なのである。それに親父は意外と映画やドラマが好きなのだ。見に行ったのは「ターミナル」、今のところ悪い評判は聞かない。「もう一回見に行きたい」という意見がでるほどだ。
いい映画だった。空港、という限られた場であれだけのネタを思いつくとこはすごい、やや大げさで強引な面はあるけど…。なにせほほえましい。ショーシャンクみたいな感じだ。色々批判を呼んでいる恋愛の部分は、描いた恋愛が失敗(無意味に見える)だったというより、恋愛を描いてまで「9ヶ月間空港で生活する」ことを演出したかったところに落ち度があると俺は考える。確かに「善人」とか、「法に触れるリスク」という理由だけでは9ヶ月間留まる、という理由にはならない。スピルバーグにとって、「待ち続ける」という表現には9ヶ月間という期間が妥当だったのかもしれない。それにこだわったことで、恋愛というこの映画では元々意味をなさない要素を「つい」入れてしまった、ということだろう。まー、ウンチク書いたけど、いい映画であることは変わりない。

ラストシーンでふと、思った。映画では、ストーリーに関わる色々なシーンが省略されている。おまけに、感動のラストシーンも、言葉で書いてみればちんけな場合が多い。じゃあ、なぜ感動するのか?「推し量る」からである。例えば台詞を吐いているキャラの心情を量ってみたり、キャラの歩んできた背景を思い返して想像して、共感する。映画を観る人は、そういうことを自然に頭の中でやってて、そこで感動が生まれる。って、誰でも知ってるか。
まぁ、そこでだ。すごい演出家というのは、効果とかストーリー云々だけでなく、人の「推し量る様」、いや「思い描く様」をどれだけ想像してシミュレーションできるか、で決まるのではないか。それを踏まえて、2時間にどう収めるか、を考えに考えてるのだと思う。まず自分が思い描く力(+思い描いたものを具現化する力)が強くなければならず、そして、他人を思い描かせる力が強くなければならない。2時間の映画で見えるものから、数十時間分の隠されたストーリー、感情、疑問、哲学を観客が引き出してくれるような作品を作る。こんな演出家がすごいのではなかろうか。

つまり、「思い描く力」というのはすごいのである。それが強ければ人は動けるし、思い描かせる基盤もしっかりあれば他人だって動かせる。思えば、俺が満足できた企画やイベントは、それらに対して俺が思い描いていたビジョンがしっかりしていて、仲間がそれに共感し応えてくれた、ということが大いに関わっている。俺が受身的だった場合も同様で、「思い描かされた」時はよく働いた気がする。ゴールを想像しただけで、にやにやしてしまうような、ドキドキわくわくしてしまうような、そんなビジョンを持った先輩・組織の下では、働ける。

そういう意味で、やっぱ経営理念とかビジョンは企業選びにすごい大事になるわけである。
っておい、結局就活ネタかよ( ´△`)アァ-


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