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2004/02/20(金)
嗤う伊右衛門★
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(わらういえもん…iMacちゃんでは一文字ずつ変換するしか手立てがありませんでした…「嗤う」はともかく、「伊右衛門」すら一発変換不可能って…!)
観に行って参りました。地元では公開最終日。最終の回。やっぱり、ギリギリ人生…。
京極読者さんに説明は無用のことですが、一応。 「嗤う伊右衛門」は怪談の代表格「お岩さん」を下敷きにして、京極夏彦先生が書かれた小説でございます。 「お岩さん」と聞いてイメージする怪談に大筋は沿っているけど、京極流の味付けがされて、かーなーりー内容が異なるので、未読の方は、早合点せずに読んで下さいマセ。 日本語の美しさ、絶品!伏線、物語の集結も素晴らしく、やっぱり、京極小説です。
映画は、正直言ってあまり期待していなかったのですけど(失礼)。 よかったですよ! 難解で、見終っても「…???」な映画になってしまうんじゃないかなあ?って思っていたのですが、結構、エンターテイメントでした。 俳優陣もハマり役だったし♪小雪ちゃんの岩、すごい美しかったよ!影のある伊右衛門の唐沢寿明も、真性サディスト伊東喜兵衛の椎名桔平も、狂気を孕んだ正気が異様でよかった♪ ただし、グロイ場面もアリ。苦手な人なら目を背けたくなるような血浮き肉踊る感じ…首飛んだり!(苦笑)
疱瘡のために醜く顔が崩れても、卑屈にならず美しさを失わない、正しい女、岩。 流されるままに生きて来た、人を切らない浪人、笑ったことのない男、伊右衛門。 ふたりの悲しい愛の話。
観に行ってよかったです♪
因に、物語を運ぶ上でキーパーソンになる「又一」は「巷説百物語」のお仕置き人一味(←…。)のリーダー、又さんなんですが、この「嗤う伊右衛門」での一件を経て、あの人格に至ったんだろうな。まだ青い。達観していない。 ああ…読み途中の「続巷説〜」読みすすめたくなったよ…。 (面白くて、勿体なくて、ちまちま読んるという…苦笑)
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知り合ってからもう3年近くなるけれど、実際にはお会いしたことのなかった京極友達の石橋みのるくんと、嬉し恥ずかし初対面★で一緒に映画観たり、ごはん食べたり、お茶飲んだりして、単純に映画を堪能しただけでなく、充実した一日でございました。 うふふ〜。 可愛いんだ!くりくりっとした目が彼女の描くイラストに似ていて(笑・絵は描く本人に似ると思う…私もよく、言われるし)。 兄弟の居ない私にとって、彼女は妹みたいに可愛くて♪いっぱい優しくしてあげたくなる存在デシタ。
趣味や仕事を通じて知り合った相手とは、その共通項以外の部分でも、お互いに興味をもったり、魅力を感じられたりするかどうか…が「友達」と呼べるか否かの境界線、だと思います。 そんな相手と、偶然が重なって、知り合えたのが、すごく嬉しいな!
今日は嬉しい一日。
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