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2003/08/03(日)
オタク的恋愛論(祝☆二周年)
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結婚して子供を生んで、気が付いたら旦那との接点は「子供」だけ。 自分ー子供ー旦那って相関図で、旦那との直の接点がなくなっていた。好きで選んだ相手なのに。 もう、自分にとって大切なものは子供しかないけど、その子供だって、いつかは自分の元を巣立っていく。 そうしたら、自分には何も残らない。 だから離婚した。
これは、以前働いていた会社のパートさんの話。もう1年以上会ってないけど元気かなあ…。ある日突然、「名字が変わってもよろしくね♪」なんてメールが来た時は、びっくりした(笑)。 彼女は、私より10歳年上で、4歳の子供が居たんだけど。 当時、仕事の鬼(好きじゃないけど、ムキになるし、完璧主義なんだ…)で、本当にやりたいことが出来なくなって八方塞がりだった私に 「絵を描くのをやめちゃだめだよ、そういう大事なものは、一生持っていなきゃだめ。何かの犠牲にしちゃだめ。私みたいになるよ」 って言ってくれた。 大事なものってのは、趣味とか、そういう自分が選んだもののことで。 会社を辞めようか迷っていた私の背中を押してくれる助言だったのです、すごく。
仕事場で出会って、なし崩し的に同棲をはじめたけど、彼女と生活する為に、自分の今まで生活を捨てた。 今までの生活ってのは、例えば交遊関係だったり、趣味だったり。 最初はそれでも、彼女と居られるなら満足だった。 でも、そんな気持ちも落ち着いた今じゃあ、それも、もう限界。
これは、最近破局したらしい(元)同僚カップルの話。 結局、彼は逃げるようにして住み込みの仕事に就いてしまったので、今私と同じ職場なのは彼女の方だけだから、破局を迎えたのか真相のほどは判らないし、それほど興味ないから、まあいいんだけどさ(ひでえ…)。
私は、恋愛マスター(笑)じゃないから、えらそうなことは言えた義理じゃないんだけど、自分が大切にしてきた何かを犠牲にして恋愛するなんて、無謀じゃないかと思ってしまう。 彼、彼女たちのようにはなりたくないな、って思う。 犠牲にするのも、させるのも、イヤだな。 最初は、お互い周りが何も見えなくて、ふたりだけの世界でもいいのかも。 でも、ある時、心のどこかですこしでも「何かを我慢して、犠牲にしてきた」と感じてしまったら、そのままじゃあ、ふたりの関係は続かないんじゃないかと思うのです。 これは極論だけど、自分の趣味なりライフスタイルを捨ててまで、一緒に居ることを選ぶ程の価値のある相手なのか…って考えちゃうよ、私は(極端ですまぬ)。 勿論、常にイエスと言えるなら問題ないけど、お互いにそう思えるかっていったら、判んないじゃん。片方は我慢してるって思ってしまうかもしれない。 そしたら、ふたりの関係は長くは続かないんじゃない?
お互いに譲れない「大切なもの」があって、容認しあえたらいいな。 お互いが他人だと認めることは、必要だと思う。
血のつながりのない、一番近い他人であることを認めたい。
私は同人誌や絵なんかを描いてて、これは、プライドを持ってやっていることだから、隠してるつもりもない。わざわざ主張したりもしないですけど…話の流れ的に機会があれば隠さないよー。 誇り高きおたくであるべし!(笑・信条だ…) でも、偏見に満ちた目で見られることもあるんだろうな。そういうのが好きな人が居るなら、おのずと嫌いな人だって居るでしょうから。だから、隠れ同人の人が沢山いるのも、その気持ちの少なからず判る。
だから、やっぱり、付き合う前は、かなり気にしてたよ。 嫌がられたらどうしよう〜なんて。 っていうか、むしろ、「ああ〜同人とか、絵描いてるのイヤな人だったら、絶対付き合わないわ〜。あんなに可愛いし(注・相手は男の子)、好きになっちゃったのに!」って(笑)。 でも結局、容認してくれるような相手であった訳で、うまくやってます。
本人が気にするほど、私の趣味は大変なものでもなかった訳だ、彼にとって。むしろ、そんなに興味ないのかも。「絵とかマンガ描いてて、本作ったりしてるの!」「へえ〜すごいねえ」ってそんだけかよ!気ぃ抜けるっつーの!!(さすがにこの時はホモ本とは言わなかったけど!) 〆切り前とか、会えなかったり、当たりちらしたりして、迷惑掛けているので申し訳なさでいっぱいだけど、本当に感謝しているワタシなのであります(こういうのは、本人に言え。ええ、ごもっとも!)
こう思っているのは私だけかもしれないけど、お互いを容認しあえる相手と出会えてよかった。
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そんなこんなで、8月3日でめでたく2周年♪ まだまだ、短いけれど、嬉しいので、記しておきます。 普通に近所でごはん食べて、「THE KISS」っていうペアアクセサリーの豊富なお店で指輪を購入。シルバー製で、バックルがモチーフ。ちびっっちゃいダイヤが入ってます。7000円也。 指輪したから仲良くなるってもんじゃないけど、よいかんじ。 大好きな作家の江國香織さんにならって指輪を「呪縛」って呼んでる今日この頃。
恋愛関係の文章は、やっぱり恥ずかしい…(泣)。
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