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2007/09/06(木)
寡黙になったゴンドリエーレ
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ベネツィアのゴンドラといえば、横シマのTシャツに赤いスカーフを小粋に巻いたゴンドリエーレ(漕ぎ手)が陽気にカンツォーネを歌う、というイメージだったのですが… 残念ながら、今、歌は有料になったのだそうです。
でも、ゴンドラの料金も結構高いのです。 一隻40分80ユーロ(12000円)、それを同乗者5,6人位で割るようですが、勿論チップも要ります。一曲くらい歌ってくれてもいいのに、と思ってしまいますが、私の船のゴンドリエーレはとっても静かなオジサンでした。40分乗ってる間に、狭い運河を何十隻ものゴンドラに行き交いましたが、歌っている姿は一度も見かけなかったなあ…
そういえば、ラスベガスのホテル・ベネツィアン(ラスベガスという街は面白い街で、エジプト世界そのもののホテル・ルクソールだの、パリの雰囲気そのままのホテル・パリスだの、色々な都市をテーマにしたホテルが林立しているのです)にはちゃんと運河も作ってあって、そこのゴンドリエーレたちは陽気にカンツオーネを歌ってくれました。 あっちの方がサービスでは勝ってますね。そりゃ、雰囲気は比べ物にならないけど…
ゴンドリエーレという職業は、殆ど世襲制なのだそうです。 しかも、完璧な男社会なのだそうです。 近年、ドイツ人の若い女性がベネツィアに何年も住み着いてがんばり、その実技試験に受かったのだそうですが、結局干されてしまったのだそうです。 http://www.misatosys.com/ER/R07/70401.html (ここには、試験に受かったことだけ書いてある)
そんなに頑張ったのに、可哀そうに。 イタリアでも、まだまだ旧態依然とした風習が残っているのですね。
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