Zooey's Diary
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2007/02/18(日) 続・アシュリー
昨夜9時からのフジテレビ「サイエンス・ミステリー」で、プロジェリアの少女アシュリーの姿を一年ぶりに見ることができました。彼女については去年の2月にも書いています。

プロジェリアの平均寿命は13歳といわれるのに、彼女はもう15歳… とにもかくにも生きていてくれて安堵しましたが、病気の進行は容赦なく、その小さな、痩せ衰えた姿は見るのが辛いほどです。ことに去年見た時とは違って、父を病気で亡くした今見るのは、また別の辛さがありました。画面だけでは読み取れない背景にまで、つい思いを馳せてしまいます。

それでも相変わらず彼女は前向きです。明日の命も知れないというのに、ペットショップでバイトを始めたりする。日々静かに感謝に満ちて生きている。どうしてそこまで強くなれるのか…

彼女の本から一文を紹介します。実に優しい英語で、実に強い思いを書いています。
”I'd like to be positive all the time.There were once or two times in my life when I couldn't be positive.But the rest of the time I have been. I haven't lost my confidence,either.That's because nothing has ever happened to make me loose my confidence.I don't compare myself to others,like,she can do this but I can't.No one is perfect."

この番組を見る度に思う別のことがあります。アシュリーの母、ローリーの本も読んだことがありますが(もう大分前のことで詳細は忘れましたが)、昔は結構荒れた生活をしていた人なのです。高校をドロップアウトして麻薬に手を出したこともあり、確かアシュリーもシングルマザーとして産んだのじゃなかったのかな。その後再婚したとはいえ、今の夫も決してホワイトカラーではない。それでも彼らは広々とした豊かな家に、実に綺麗に住んでいるのです。
日本の住宅事情はどうしてこう貧しいのだろう、と思わずにはいられません。

「サイエンス・ミステリー」http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2007/07-015.html

2007/02/17(土) 薄毛の文化人類学
今日の日経新聞の土曜版。「薄毛の文化人類学」と題した小さなコラム。アデランスが「世界の成人男性薄毛率調査」をしたのだそうです。

21カ国中@チェコ42.8%
      Aスペイン42.6%
      Bドイツ41.2%
で、日本は26.0%、アジアでは首位、全体では14位。

この調査方法というのが面白い。4人一組で主要都市に立ち、2人が成人男性の人数を、2人がその中の薄毛の人を数える。
薄毛の基準は@前頭部の後退が明らかに始まっている
        A頭頂部やつむじ周辺の毛の量がその周辺に比べて減少している
なのだそうです。

チェコやスペインでは2人に1人近くが薄毛なんだ!と知っても、だからといって薄毛に悩む人が救われるとも思いませんが…
ただ、ウイキペディアによると”日本や韓国では、若ハゲは昔から軽蔑される風潮がある。”のだそうです。
確かに欧米の方が、ハゲを隠しもせず、堂々としているような気がしないでもない。私は旅行しただけで、長期間住んだ訳ではないので、詳しくは分かりませんが。
でも、子供の頃読んだ「トム・ソーヤーの冒険」の中に、頑固で厳しい先生が壇上でスピーチをしている最中に、腕白どもが猫を天井から紐でそっと降ろして、暴れる猫が先生のカツラを引っつかんで取ってしまい、場内の拍手喝さいを浴びたというシーンがあったことを覚えています。やはり、人によりけりか…

それにしても、この記事、「薄毛」という表記をしていることが気になります。
「彼って薄毛だよねえ」なんて普通に言うかな?
「ハゲ」の方がよほど馴染み易いと思うのですが。
もしかして「ハゲ」って差別用語になってしまったのでしょうか?

写真は満開の梅

2007/02/13(火) What's Zooey?
zooeyってどういう意味ですか?と訊かれることがありますので、今更ながら…

このHPの名前「Banana Fish's Room」は、十代の頃読んだJ.D.サリンジャーの小説から取りました。サリンジャー、ちっとも好きじゃないのですけど。「ナイン・ストーリーズ」という短編集の中に、「バナナ・フィッシュに最良の日」という話が入っています。

シーモアという自意識過剰な男が、偶然出逢った少女に、バナナを食べ過ぎて洞穴から出られなくなって死んでしまうバナナフィッシュという魚の話をして、そしていきなりピストル自殺してしまうという、荒唐無稽な話です。しかし、バナナ・フィッシュってなんともマヌケでユーモラスな魚ではありませんか。で、そのサリンジャーつながりで「フラニーとズーイー」という小説から。

この小説、もう長いこと読んでいませんが、更に青臭い、理屈っぽくて鼻持ちならない小説です。バナナ・フィッシュの方は、訳分からないなりにも乾いた自虐的なユーモアが漂っている気がしますが、こちらにはそれすらない。紹介できるような、ストーリーらしいストーリーもない。

”名門女子大で演劇や詩を学ぶグラース家の末娘フラニーは、過剰な自意識にさいなまれ、エゴの蔓延する世の中に吐き気をもよおし、デートの最中に失神する。心身のバランスをくずした彼女を兄ゾーイーはなんとか力づけようとして…(中略)服装や言動の緻密な描写が暗示する登場人物たちの内面、すれ違っていく男女の心、フラニーが神経衰弱に陥っていくまでの心の動き、妹を救うためのゾーイーの奮闘、そして、死してなお絶大な影響力を持つシーモアの思想…(amazonより)”

ほら、つまらなさそうでしょう? 今では手に取る気もしません。しかし、いまだに覚えているということは、それだけ印象的だったのでしょうねえ。多感な十代の頃、こんな冗長でつまらない小説を読んで、慰められたことが確かにあったのだと。そのことを忘れたくなくて。それに理屈はともかく、ズーイーという、トボケタ語感が好きなのです。

「フラニーとズーイー」http://z.la/ukua5

2007/02/06(火) ジャム付きミートボール in IKEA
15年ほど前、スウェーデンに旅行に行った時のこと。郊外の果てしなく広がる田園風景の中を車で走っていたら、突然、巨大な倉庫のような建物が現れました。そして無数の車がその中に引き込まれていきます。何だろう?と思って行ってみたら、それがイケアショップでした。予想外に色々な物の価格が高かったスウェーデンにおいて、イケアの家具はシンプルで無駄がなく、とても安く感じました。日本にもこんな家具ショップができたら…と思ったものです。

半年ほど前、横浜にそのイケアショップができたと聞いて、ずっと行ってみたかったのですが、ようやく実現しました。何しろ広い!この中を歩き回るだけで結構な運動になります。
カフェやレストランも入っていて、スウェーデン名物のジャム付きミートボール発見!左がシュリンプ・サンドィッチ、右が件のミートボール。左奥がリンゴンベリー・ジュースで、クランベリーのような甘酸っぱい味です。ミートボールの左側の赤いジャムは、このリンゴンベリーのジャムなのです。スウェーデンではもっとこんもりとジャムが山盛りになっていたような気がするのですが… 日本風に非常に控え目にしてありました。

ここの家具が安いのは、すべて組み立て式だからです。巨大な店内に展示してある家具はどれも見本で、その中で欲しい!と思う家具を見つけたら、階下のこれまた巨大な倉庫のような所へ行ってそこから番号でその組み立て前の材料を見つけ出さなければなりません。例えば机を買いに行っても、持ち帰るのは、白い段ボールに入った平たい板のパックです。

家具は確かにシンプルでとってもお安かったのですが…
問題は置き場所がないことだ…(泣

イケアhttp://www.ikea.com/ms/ja_JP/local_home/kohoku.html

2007/02/02(金) URLを丸める方法
昨日の日記で一冊の本を紹介したところ、ネット友達がその長すぎるURLを短縮する方法を教えてくれました。

http://tinyurl.com/

ここに短くしたいURLをコピペして、「MakeTinyURL!」のところをクリックするだけです。

そうすると、昨日の日記に出したあの長いURLが

http://tinyurl.com/2pe9ff

こんなにも短くなるのです。
これでもちゃんとリンクできるのが不思議…

ちなみにこのリンク先はアマゾンの本売り場ですが、この本のユーズド価格が1円からと出ています。定価は1,200円、私はこの本をブックオフで半額の600円で買ったのですが、アマゾンのユーズドだと配送手数料を入れても341円で買えることになります。

2007/02/01(木) 丹羽文雄とアルツハイマー
作家の丹羽文雄がアルツハイマー病になったということを知ったのは、十年ほど前の婦人公論誌上であったか。丹羽氏の娘の料理家本間桂子女史が、父親にまつわる手記を書いていたのです。
あの端正な文章を書く丹羽文雄と”ボケ”という言葉がどうしても結びつかなくて… ショックでした。
もっとショックだったのは、その後01年に桂子女史が亡くなってしまったことです。実の御両親、そして夫君の母上の三人を介護しての過労死であったとか。なんともやり切れない話ではありませんか。

その後、05年に丹羽文雄は100歳でこの世を去っています。愛娘亡き後、4年も存命であったのですね… お気の毒に。

今回、ブックオフで本間桂子著「父・丹羽文雄 介護の日々」という本を見つけて、思わず手に取りました。明るく前向きなオーラに溢れた介護日記です。これは、97年に書かれています。

ダンディで知性派の父親を娘としていかに尊敬し、愛していたか。その父親がボケ始めて、どれほどショックであったか。時を違わず、母親にも脳血栓によるまだらボケが始まってしまった。二人のボケを介護することのやり切れなさ、大変さ… いかに丹羽家が経済的に恵まれ、お手伝いさんにも手伝って貰っていたとはいえ、想像を絶する日々だったと思います。
その証拠に、そんなにも明るい桂子女史が、アルコール依存症になってしまうのですから。特に、女史と母親との奥深い葛藤に胸が痛みました。

女史に言わせると
”私達が老後に、仏となるのも修羅となるのも、ふだんの暮らし方、心のあり方次第だと思うのです。それまで生きてきた心の軌跡や生きる姿勢というものがいかに大切かを、二人の対照的なボケ老人は教えてくれました。ボケてしまえば、それまで自分を抑制していた理性のタガが外れ、感情のコントロールもままならなくなってしまう。(中略)つまり、本性が、自分の根底にある「本当の自分」が頭をもたげてきます。「本当の自分」が素直でやさしく暖かい人柄ならよいのですが、ねたみ、そねみ、ひがみだらけだったりしたら、それが包み隠さず出てきてしまうのだから大変です。”

確かに大変なことです…

「父・丹羽文雄 介護の日々」
http://www.amazon.co.jp/%E7%88%B6%E3%83%BB%E4%B8%B9%E7%BE%BD%E6%96%87%E9%9B%84-%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%80%85-%E6%9C%AC%E7%94%B0-%E6%A1%82%E5%AD%90/dp/4120026965/ref=pd_ecc_rvi_1/503-6552766-2543161


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