Zooey's Diary
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2006/12/27(水) 純金鏡餅と景気の問題
昨日の読売新聞の朝刊に、「純金鏡餅」なるものが写真入りで出ていました。
貴金属店「ギンザタナカ」が造ったのですと…。お値段555万円也(写真)。

しかし、これって…
下品な子供漫画に出て来るウ○コに見えてしまうのは私だけ?
「純金鏡餅」http://www.ginzatanaka.co.jp/ginzatanaka/gold_lesson/question/q1225.html

このセンスに呆れていたら、同じ日の夕刊になんと「純金木馬」が。これも同社の製品で、秋篠宮家の悠仁さまご誕生を祝って造られたのだとか。こちらは1億5000万円也。
「純金木馬」http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/200610/news1004.html

折しも今日の読売の朝刊で、「いざなぎ景気を超える好景気なのに、国民がそれを実感できないのは何故か?」という特集をしています。それによると、好調な企業利益が家計にまで及んでいないからなのだそうです。企業業績は上がっているのに、一人当たりの賃金は景気回復が始まった時より減っているのだとか。

まあ何を造ろうと人(企業)の勝手ですけど…
庶民にまでその景気のよさを廻して頂きたいものです。

2006/12/11(月) 「父親たちの星条旗」
いつまでも泣いてばかりもいられないと、久しぶりに映画を観て来ました。この映画のテーマであるピューリッツァー賞受賞ジョー・ローゼンタールの、兵士達が星条旗を揚げようとするこの写真はあまりにも有名なので、私もあちこちで見た記憶がありました。
しかし、実はこの時、旗は2本あったのです。原題が"Flags of our fathers"というのはそういう訳です。あまりにもバカバカしいその理由は、この映画を観れば分かります。
二本目の旗を揚げた6人の兵士のうち3人は死んでしまう。残る3人が大々的に英雄扱いされる訳ですが、一本目の旗を掲げたのは本当は誰なのか、写真に写っているのは誰なのか、帰国して後英雄扱いされている自分達は、実は人間違いではないのかという葛藤に悩まされるのです。

しかし… 戦場は文字通り、阿鼻叫喚の修羅場と化していて、Frends Fireと呼ばれる味方の弾に戦友が次々と倒れていく始末。そんなところで、一本目の旗を揚げたのが誰か、どちらが本当の旗なのかという疑問は意味を持つものであるのか?
そしてそんなことを言い出したら、この硫黄島での死闘自体、ひいてはこの戦争自体がどんな意味を持ったというのか…?

観た後、改めてその背景について調べてみました。
アメリカ軍が日本の領土である硫黄島に上陸したのは1945年2月19日。島に立て篭もった日本陸軍兵22,000人の決死の猛反撃に遭い、5日で落とせるという連合軍の目論見は大きく外れ、36日間に渡っての死闘が繰り広げられます。3月26日に戦闘が終わるまでに、米軍は約6,800人の犠牲者を出したが、この数は第二次大戦全体の海兵隊の犠牲者約2万人のうちの約3分の1という数字になります。対する日本軍で生き残ったのは、千人にも満たなかったとか…

戦闘シーンは凄惨を極めています。
あの「ミリオンダラー・ベイビー」を作ったクリント・イーストウッドと、「プライべート・ライアン」を作ったスピルバーグの作ですから覚悟はしていましたが。「プライベート…」で、吹き飛ばされた自分の腕を捜す兵士の姿にも参りましたが、こちらでは、なんと兵士の生首が飛んで来ました。
しかし、イーストウッドの最近の作品がみなそうであるように、題材自体は非常に重いものですが、話は実に淡々と進んでいくのです。

最初のうちは、米軍らしく兵舎にもジャズが流れ、冗談を飛ばしながらトランプに興じる若い兵士達が、余りにも凄惨な戦場で日を過ごすにつれ、顔つきまでが変わっていきます。
三人の主要人物のうち、内面を掘り下げて描かれたのは、その一人であるアイラだけではなかったか等という不満は残りますが、戦争の重みを感じ取る為だけにでも、是非多くの人に見て頂きたい映画だと思います。

「父親達の星条旗」公式HP http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/

2006/12/07(木) 父の葬式
11月25日、父が亡くなりました。
10月以降毎週のように帰省し、11月は自宅よりも実家にいた日数の方が多かったような関係で、トール教室も度々休んでご迷惑をおかけしました。
この日記も長らくアップできず、心配してメールや電話を下さった皆さん、ありがとうございました。

父が長年地域に貢献してきたということで、この週末、地域の自治体が「追悼の会」をして下さいました。県知事が弔辞を読んだのを始め、国会議員、県会議員など関係者各位が列席するという中々盛大なものでした。
弔辞で故人のことを悪く言う人はいないと思いますが、それを差し引いても、あの家庭であまり喋らなかった父は、外ではこういう人間だったのかと娘として感慨深いものがありました。
この写真は、会が始まる前に撮ったものなので手前の献花台が空っぽですが、終わりの方で一般の方の献花があり、手向けられた花は千本以上だったそうです。仕事・地域の関係の義理で来たというような人も多かったのでしょうが、名も知らない町のおじいさん、おばあさんが涙ぐみながら菊を手向けて下さる姿には、遺族としてはひたすら感謝するしかありませんでした。
この会自体は自治体が主催してくれたものなので、我々遺族はお客として出席するだけでよかったのですが、その前に密葬とは名ばかりの大がかりな通夜・葬式が…

本当に忙しくて悲しむ暇もない一週間でしたが、全てを終えて昨夜新幹線の暖かい席に腰を沈めると、父の姿が思い出され、後から後から涙が出て来て止まりませんでした。
その時脳裏に浮かぶ父は、弔辞で読まれたような立派な姿なのではなく(大体そんなオモテの姿を私は見たことがない)、最期の方の、病室での姿ばかりなのでした。


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