Zooey's Diary
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2004/12/25(土) シャネルNo5のクリスマスCM
暖かなクリスマスの日でした。何気なくテレビを見ていたら、ニコール・キッドマン主演のシャネルNo5の超豪華CMが流れて驚きました。有名女優役の二コールが慌てて飛び乗ったタクシーで出逢った男性と恋に落ちる。束の間の夢の時間が過ぎてニコールはまた煌びやかな舞台の世界へと戻っていく…気になって調べてみたらこのCMを作ったのは、映画「ムーラン・ルージュ」を作った監督バズ・ラーマンなのですね。納得。そしてこの2分間のCMのニコールの出演料は1200万ドルだとか…でもここまで豪華に演出してくれると、もう1千万ドルでも2千万ドルでも好きにしてくれ、と思ってしまいます。
ただ肝心のシャネルNo5の香りというのは、私は好きではありません。マリリン・モンローが来日したとき何を着て寝ているかと訊かれて、「just a few drops of No.5」と答えたことは余りにも有名ですが、そして私もずっとその名前に憧れていたのですが…初めてその香りを嗅いだのは十代の終わりであったか。正直、がっかりしました。濃満で、甘ったるい香り。ひとつ間違うと成金趣味のような下品さを併せ持つ…。これはまったく私の個人的な意見ですが、シャネルNo5というのは、高温多湿の日本の土壌には合わないのではないでしょうか。乾いた欧米大陸の華やかな夜のパーティなどで初めてその真価を発揮するような気がします。同じシャネルでもNo19の方が控え目で奥行きがあって、私は余程好きです。
私は香水は結構好きな方なのですが…好みは時代や年代に合わせて変化するようです。80年代に一世を風靡したDiorの「プアゾン」(毒)は、今になってみるとバブルの時代の華やかさが鼻に付くばかりです。90年代に妹分の「タンドール・プアゾン」(優しい毒)が出たときにはその名前に笑ってしまいましたが、確かにより優しくよりナチュラルな香りなっていて時代には合っているように思います。今年になって満を持して「ピュア・プアゾン」(純な毒!)が出るというので楽しみにしていたのですが、ジャスミン系の香りが強すぎてがっかりしました。ランコムのトレゾアなども一時確かに好きだったのに、今となっては甘ったるくて使えたものではありません。
今私が好きなのは、フェラガモ・プールファム、Kenzoのエテ、エスティ・ローダーのプレジャーズ辺りの優しく透明感のある香りです。この好みも何年か後にはまた変わっていくのでしょうか…。

2004/12/16(木) アキコ・グレース&平野公崇コンサート
青葉台のフィリアホールで行われたクリスマス・ジャズ・コンサートに行って来ました。
夫がジャズを好きな割には私はいつまでたっても疎いのです。嫌いではないが、ものすごく好きなわけでもない。休日の午後などに夫がジャズのCDをかければ私もそれを心地よく聴きながら読書したり描いたりしますが。自分から手を伸ばすということはあまりないかな。私が好きなのとなると、キース・ジャレット、チック・コリア、ディーブ・グルーシンなどごく軽いものばかりです。
アキコ・グレースも平野公崇も名前ぐらいしか知りませんでしたが、今回のコンサートはよかったですね。会場がこじんまりしているのも好印象。やはりこういう音楽は、ジャズクラブのように演奏者の息遣いが聞こえるくらいの所で聴くに限ります。ピアノ、サックス、ベース、パーカッションの掛け合いが楽しく、久しぶりに心が洗われるような感動を覚えました。
私にとって本を読むのも映画を観るのも音楽を聴くのも、結局求めるところは同じで、感動を欲しているのだと思います。平凡で感動のない日常に埋没したくない。更に言うなら埋没することに慣れ親しみたくない。それは同時に、慢性的に飢え乾いているようなマイナスの要因ともなるのですが…。
ここ何年か、自分は段々感動しなくなってきたのではないか、感受性が鈍くなってきたのではないかという怖れがあったのですが、とりあえず当夜その思いは払拭されました。
Thanks for inviting me, Mako.

2004/12/12(日) 文藝賞
私は日経新聞は週末だけ、しかも文化欄と特集ページしか読まない(つまり日経を読んでるなんて言えない)のですが、今日の読書欄にまた気になる表現が出ていました。「活字の海で」という記事の「文芸各誌の新人賞を読む」という文の中で、「引きこもりにも通じるコミュニケーション不全症のテーマを秘めているのが文藝賞を受賞した山崎ナオコーラの”人のセックスを笑うな”。専門学校生と20歳年上の人妻との恋愛を描き、”人と付き合うつらさを笑い飛ばしている”」とあるのです。
そうでしょうか…?「引きこもりにも通じるコミュニケーション不全症のテーマを秘めている」ってつまり、(そうは見えないけど)人とのコミュニケーションがうまく取れないということが実は隠れテーマ、ということでしょう?そうかなあ…?
だってこの小説の主人公は普通に友人と付き合って普通に人妻と恋愛(というか恋愛ごっこ)しているんですよ?それが傍目にはいかに滑稽に安っぽく見えようと、本人たちにしてみれば結構真剣なんだから笑ってくれるな、というのがテーマかと私は受け取っていたのですが…。あの「恋愛ごっこ」は実は「恋愛ごっこ」ですらなかった、と言いたいのか?本人たちは「付き合っている」つもりでも、あれは人と人との「付き合い」ではない、とでも?分かりません…。
ついでにこの小説と文藝賞を競い合ったという「野ブタ。をプロデュース」も読んでみました。これはもう漫画ですね。
残念ながらどちらの小説も私にはつまらなかった。15分で読めますので待ち時間などにおススメです。

2004/12/08(水) 蹴りたい背中2
日曜日にこの小説についての文を読んでプンプン怒っていたら、昨日の朝日の夕刊にまたまた私を怒らせる文が出ていました。
文化欄の「回顧2004文藝」と題して、「蹴りたい背中は、女子高生の、同級生の男の子に向けるいらただしさにも似た愛情の発露を丹念につづる。」と。そうかな…?私にはどうしてもそうは思えないのですけど。敢えて言うなら、「愛情にも似たいらただしさを丹念につづる」ではないでしょうか?言葉の置き換えだけのようですが、どうしてあれが「愛情の発露」となるのか…?もう随分前に読んだので忘れてしまいましたが、でもここは違うような気がします。
この人は又、「蛇にピアス」と「蹴りたい背中」をひとくくりにしていて、(これらの作者は)「作品もファッションも振る舞いも見事に対照的な二人だが、存在につきまとう違和感を等身大な身辺に見つめ、受賞に前後して多くの若い読者を獲得した。」とも。「存在に付きまとう違和感を等身大な身辺に見つめ」って、つまり「生きていく上で感じる違和感を自分の身の丈で見つめ」るということでしょうか。何も難しく書けばいいというものでもないと思うのですが…。それにこの全く趣の違う二つの作品を一つにまとめることに、どういう意味があるのでしょうか?
どちらにしても、私はこれらの小説はどちらもちっとも好きではないし、共感すら覚えなかったのです。好きでもない小説のために怒りまくるのはもうやめようっと。

2004/12/05(日) 蹴りたい背中
今日の朝日新聞の「2004年、心に残る話題の本」という特集の中で綿矢りさの「蹴りたい背中」が取り上げられていました。その紹介文を読んで仰天しました。「クラスの中で浮いた存在の女子高生ハツは、ひょんなことから同級生ののけ者的存在の男子に興味を抱く。少女の淡い性的欲望をリアルに描いた芥川賞受賞作。」
おいおい…そう来るか?そんなに簡単にくくっちゃう話ではないだろう!?と。
断っておきますが、私はこの小説はまったく好きではありません。話題になった頃すぐに読みましたが、私にとっては面白くもなんともなかった。こんなものがどうして芥川賞を?と疑問に思ったくらい。ただ、若い作者のなんともいえない悪意というか意地の悪さが全編に感じられて、それをこの乱暴な題が見事に表しているところに感服しました。女子高生の、周りを否定しながらも否定しきれないでいるもどかしい立場、警戒しながらも他者とのつながりも求めてしまう複雑な気持ち、気になる男子(決して好きなわけではない、どちらかといえば馬鹿にしている)の「もの哀しく丸まった無防備な背中を蹴りたい」思い、そういった多分本人も理解できない感情を少し距離を置いて表しているところが見事だと思いました。それが、「少女の淡い性的欲望」だあー!?私が編集長だったら、こんな紹介文を書いた人間は即刻クビにしますね。

2004/12/02(木) ビーズ2
ついでにもうひとつブルー系のビーズを。これは淡水パールも散りばめています。本当は下の写真と並べて入れたかった(それができるような大きさまでサイズも縮小した)のに、できなかったのです。添付は一つずつしかできないのかな?誰か知っていたら教えて下さい。

2004/12/01(水) ビーズ
このところ友人知人から妙に沢山ビーズを頼まれて日々内職に追われています。クリスマス前という季節柄のせいか?トールもビーズも私の趣味であることに変わりはないので、作品を気に入って貰えて注文が入るということはとても嬉しいのですが、両者の決定的な違いはその製作時間です。手法や作品の大きさにもよりますがトールは下準備から始めて仕上がりまで何日もかかるのに比べて、ビーズというのは作り始めて何時間か後にはもうできあがっているのですから。肩が凝るという点では共通しますが。最近リクエストを受けて作ったブルー系のビーズを紹介します。私の好きなモンタナという紺色がメイン。そのモンタナとライトコロラドトパーズの色が写真だと綺麗に出ないのが残念です。


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