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2004/08/08(日)
味覚
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先日仕事先で新メニューを出すと言うことで
スタッフを集めて試食会が行なわれました。
社長が知り合いのフードコーディネーター（コック
服着用）をアドバイザーとして呼んできてかなり
本格的な雰囲気。
けれど時間がたつにつれ、フードコーディネーター
の彼のやる気に火がつき、キッチンの中で直接調理
し始めました。そして出てきたパスタ５種類。
「絶対ウマい！絶対ウマいから!!」を連発するので
どんなにおいしいのか期待して食べました。
モグモグ・…………？？？？？ん？？？
味がない…。私は濃い味好みなので、私の味覚が
おかしいのかな？？と思って回りを見回すと
みんな微妙な表情してます。
隣の子に「味薄くない？」と聞くと「味ないね…」。
やっぱり!
どうやらみんなそう思ってるような様子。
しかし、自信満々に自分の調理方法を事細かく演説
してる彼にそんな様子は伝わらず、「味しないよ」
なんて言える雰囲気でもなく…。
勢いづいた彼はさらに何品か調理して出したけれど
ペペロンチーノはピリっともしないし、和風パスタは
醤油の味がまったくしない。
味がしないのは一貫して、パスタ自体おいしくない
のもあり。
最後に社長が代表して「全体的に味が薄いとみんな
感じてる」というと彼は、
「あっ、それは調節できますよ。」
と一言で終了。
え????? 味の濃さって一番重要なんじゃないの???
このフードコーディネーター、致命的なんじゃ???
きっと彼は平均よりもはるかに薄味好みなんでしょう。
味覚っていうのは本当に人それぞれで、なにがおいしい
なにがまずい、って基準を決めるのはすごく難しいと
改めて実感。それに集団心理みたいのもあって、自分が
おいしくないな〜と思っても、周りがおいしいって
言えば「これはおいしいのか」とインプットして
しまうこともあるし、それを「まずい！」と思ったら
自分の味覚がおかしいのかな？なんて落ち込んじゃったり。
逆も然り。
でもきっと「もう一度食べたい」と思って自然と人が
集まってくることが何よりも「おいしい」の基準
なんだろうけれど。
だけど、一生懸命作ってる人に対して「まずい」とは
言えないですよね。なぜかそれでプロとしてやってる
人に対しては、もう誰も何も言わないでしょう。ホロリ。
料理大好きだけど、一人よがりな料理をせず、普段から
なるべくたくさんの人に食べてもらって、研究しなけれ
ば!!と思い新たにした日でした！
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