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2005/06/01(水)
〜EPISODE2〜
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無邪気な顔をして笑うキミ
暑い夏
砂浜を走るキミとのキョリをちぢめるように
ココロはキミにとらわれる
癒えないキズを埋めていくように
抱きしめて
見つめあって
つないだ手
季節が幾つ過ぎても
二つの笑顔は消えないって思っていた
平気な顔をして
今にも涙がこぼれおちそうなキミの顔を見た
風に吹かれながら
ボクは立ち尽くす
ゴメンとあやまる回数が増えるたびに
重なったココロは二つに戻りはじめた
義務的なハグをして
偽ったココロはよそに
余韻だけで辿りつく
冷め切ったベッド
不安を隠すかのように
ただ祈り続けた
簡単なことさ
お互い知らなかった二人に戻るだけ
それでも一度埋めたココロのスキマは
すべてを飲み込むかのように
暗く深い
人は決して孤独には勝てない
それでも
手をふりながら
キョリを広げていくキミを
追いかけずに
ボクはただミオクルだけ…
炎流
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