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2005/04/05(火)
ＥＰＩＳＯＤＥ
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三人は仲が良かった
三人で星空を見に行くのが
とても楽しかった
キミとダチ、ふたりは付き合っていた
自分も
ホントは好きだったけど
すごい好きだったけど
ダチも大切だからその想いは心においた
三人はほんとに仲が良かった
・・・星空はとてもきれいだった
やがて自分にも彼女ができた
ダチの紹介だけど
報われない苦しい思いを癒せるのなら。。。と
それは恋とよべるものではなかったかもしれない
三人で遊ぶこともなく少なくなり
だんだんと離れていった
それでもキミはオレの胸の中に焼きついたままだった
そんなある日突然ふたりは別れた
あまりに突然だった
理由はその時はわからなくて
オレは
孤独にふるえるキミをほっとけなくて
どうしてもあふれる気持ちを
止められなくて
キミを抱きしめた
・・・星は雲に隠れていた
ダチは何も言わなかった
オレはキミがいとしくて
キミを失いたくなくて
ただただ自分のエゴで
周りのことを考えてやることも
ダチのことさえも
考えてやることができなかった
キミはダチの面影をときおり追う
だけどダチは何も言わなかった
ダチは少しやせていた
オレはキミと出会っていく
もっといとしくなって
だんだんとオレとキミはこころをひらいていく
だけどオレの心はどこか晴れなかった
オレとキミはいつしか約束をしていた
お互いに気持ちを整理して
あの星空を見に行こうと
三人で仲良く見ていた星空を
自分のエゴを満たしていけるだけ
世の中はそんなに甘くない
これは罰なのか
いやそんなもんじゃない
ただオレが弱かっただけだ
彼女が会いたいといってきた
もうしばらくの間彼女とは会っていなかった
けじめをつけなければならない
覚悟はもう前から決まっていた
人は一生のうちに何度の出会いと別れをくりかえすのだろう
けじめをつける
きこえはいいけど
それはただ単に自分の心を解放してやりたいだけだ
そのために他人を傷つける
それでも大切なものはキミだった
彼女との待ち合わせ
ひさしぶりに出会った彼女は少しやせていた
そして彼女から告げられたことは
オレの予想しているものとはまったく違うものだった
それはダチがガンにおかされているという真実
衝撃が体を突き抜けた
混乱するオレに
彼女は続けた
ダチがキミと別れる直前
ダチはガンの宣告をうけた
ガンは脳にできていて
いつ症状が悪化してもおかしくない状態だった
彼女はダチに
オレとキミの仲
自分の状況を話し理解してもらうよう頼まれていた
彼女も簡単に気持ちの整理ができたわけではなかったと思う
そして最後に彼女は
今ダチが植物状態にあると言った
病人の自分ではキミを幸せにしてやれない
それがダチの残した言葉だった
オレは青かった
ダチがキミと別れた理由
それは単純で
ダチが本当にキミを愛していたということだ
愛という言葉が簡単に使われるこの時代で
オレはこれほど深い愛を感じたことはない
ダチはいつも本当に大切なものはなにか知っている
オレに人を愛する資格なんてない
・・・見上げた空はもうぼやけてなにもわからない
オレはもうキミとの約束を守ることなんてできなかった
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