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2005/06/09(木)
バンコクの安堵?
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北朝鮮戦は所用でリアルタイム観戦出来ず、深夜に前半、昼休みに後半を分けて観た。結果がわかっていた事も理由だろうが、前半はどんより、まったりした雰囲気に包まれて、日本代表の足も重い(と言っても北朝鮮の選手達のそれも同様に)印象。後半、ジーコ監督にしては珍しく大黒を早めに(後半最初)投入し、この采配が見事に当たった。中盤でボールを支配しても前線に出しどころがなかったが、大黒の動きだしでDF裏のスペースを付けるようになった。暑さにやられた北朝鮮は大黒のスピードについて行けない、そして柳沢がこぼれ球を虎視眈々と狙っていた。先制点、決して綺麗なゴールでは無かったが、「自力でW杯出場を手にしたい」気持ちの強さがあらわれたのだろう。さらに大黒が落ち着いてGKとの1対1に勝利し、とどめの追加点をあげ、、、これで決まった!
意外なほどあっさりと決まってしまったW杯出場。確かに1試合1試合は楽じゃなかったが、97年プレーオフにまで追い込まれた時とは比較にならない。アジアからの出場枠が拡大されたのが大きかった、、そして選手の成長、、、。いや、、どうかな??ジーコ監督の運の強さもあって、本当に選手が成長したのか?はよーーく検証してみる必要がある。イランは強いが、バーレーンと北朝鮮は、、、(勝った故の結果論かもしれないが)。これから本大会までの1年でどこまで強く出来るのか?ジーコ監督の手腕に掛かっている。ファミリーを重視しニューカマーを拒むようであれば、グループリーグを勝ち上がる力は付かないだろう。熟成の仮面をかぶった無競争、、、これが一番怖い。
出場出来てホッとした、、まさに「バンコクの安堵」である。これまでのキャッチフレーズ(ドーハの悲劇、ジョホールバルの歓喜)の様に劇的ではない。しかしそれ故に本戦への期待度は膨らむ。今度はアジアで勝つサッカーではなく、世界で勝つサッカーを目指し(結局の所、個人の力をベースアップするしかないんだが)、切磋琢磨して欲しい。
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