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2004/09/24(金)
仙台カップ U-18日本代表(3-4)U-18東北代表
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優勝の可能性が無くなった日本代表は、「ナショナルチームとしてのプライド」をかけつつもレギュラーでは無かった選手を試す試合と位置づけていたようだ。しかしそれ故にナショナルチームが地域のセレクションチームに競り負けるという大失態を犯してしまった。全体のボール支配率などは上でも、個々の選手達にそれほどの「差」があったとは思えない。今後の努力次第では両者の関係が逆転する可能性も高いのかな?と感じた。それにしても日本代表は情けない試合をしてしまった、これがモチベーションの違いというものなのか?
ほとんどの方が試合経過を知らない(マスコミがこの大会を取り上げてくれないため知る術を持たないだろう)と思われるため、トレースしていきたいと思う。
前半すぐに東北代表の大久保剛志(ベガルタユース)がセットプレーのこぼれ球を押し込んで先制。ふんわりとゲームに入った日本代表は頬を叩かれて、やっと目が覚めたようだった。東北DFのミスにつけ込み大江(京都洛北)、ハーフナー・マイク(マリノスユース)のゴールで逆転に成功した。しかし前半終了間際、小寺(青森山田)の突っかけから福士(盛岡商)が落ち着いてボールを捌き、遠藤直人(FCみやぎ)のビューティフルゴールが生まれる。 同点で迎えた後半、均衡を破ったのは東北代表。開始5分混戦の中から抜け出した小寺(青森山田)がゴールを決めた。日本代表は中盤(主にボランチ)の寄せが遅い上に緩く、両サイドに精度の高いボールを入れられ起点を作られた。更にCBがサイドに寄ってしまう傾向を利用され、真ん中でずどーん!個人技で競り負けて失点というパターンだった。FWを2枚替え、財津(東海第五)、興梠(鵬翔高)のコンビで追いついた日本代表だが、このシーソーゲームに決着を付けたのは東北代表の遠藤康(塩竃FC)だった。DFを引き連れて強引に突破した後、得意の左足を振り抜きゴールネットを揺らした。1ヶ月前、U-16日本代表合宿に参加しながら本戦(U-17アジア選手権)に選出されなかった男が、2歳上のナショナルチームから決勝点を奪ったのだ。これ以上のアピールは無かったろう。
東北代表は地元だからどうしても応援したくなったが、まさか日本代表が負けるという試合を見せられるとは思っていなかった。東北の選手達が頑張ってくれた事に喜びを感じつつも、日本代表がこれでいいのか?と心配になった。過去2戦のようなアグレッシブな挑戦者の気持ちが無く、気持ちが入っていない印象を受けた。とても複雑な思いで、勝利監督の清水秀彦氏(元ベガルタ仙台監督)のインタビューを私は聴いていた、、、。
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