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2004/09/20(月)
仙台カップ U-18日本代表(2-3)U-18イタリア代表
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負けても良い試合なんて、どのカテゴリー代表においてもあり得ない。しかしそれでも面白い試合を見せてくれたU-18日本代表の選手達に感謝したい気持ちだ。前半は圧倒的なイタリアのスキルに手も足も出なかったが、前半終了間際の柳澤隼(柏レイソルユース)のミドルシュートによる得点で1-3と反撃開始。今回来日しているイタリア代表のメンバーは将来性豊かでフル代表に近いと言われるモッタなどが含まれていた。それだけにイタリアの本気度が解る試合だったが、後半はむしろ日本ペースで試合が進んでいったようにも見えた。後半開始からハーフナー・マイク(横浜F・マリノスユース)を投入した日本、前線で起点を作ることが出来るようになり、2列目の選手がサイドを抉った。PKを得、2-3まで追いつくが、反撃はそこまでだった。以下に印象に残った日本人選手4人を紹介したいと思う。
FW:11興梠慎三(鵬翔高等学校) 坂田(横浜)にタイプが似ており、ドリブル突破と斜めからゴール前にカットインするタイミングの良さが光った。ボール際で粘れるのも強み、多少フィジカル的に弱さは感じられるが、U-19世代にはいないタイプのFWだけに、今後が楽しみである。
FW:9ハーフナー・マイク(横浜F・マリノスユース) 年齢的には1学年下、U-17世代ながら、191センチの長身を活かしたポストプレーは180センチ後半のイタリアCBにも競り負けない強さがあった。運動量は期待出来ないが、意外に足元のプレーがしっかりしており、2年後なら平山相太を抜けるのでは?という将来性を感じた。クラブユースで頑張りトップチームに早く合流して欲しい選手だ。
右SH:16柳澤隼(柏レイソルユース) 第1戦目のブラジル戦同様、日本で最も光を放った選手。まるで妖精のようにピッチ上を舞い、足元に吸い付くドリブルやミドルシュート、フリーランニングでイタリアDF陣を翻弄した。彼もまたU-17世代であるが、1度もU-19代表合宿に呼ばれたことが無いという選手にはとても思えなかった。中村北斗を使い守備的に試合を進めるのもいいだろうが、大熊監督には是非とも推薦したい(私が出来るはずもないが)選手だ。
左SH:13本田圭佑(星稜高等学校) 彼だけはU-19代表に参加しており(SBS杯)、大熊監督のもとプレーした選手だが最終的には選出されなかった。しかし今日の彼の左足を観ると、何故選出しなかったのか理解出来ない。苔口のようなスピードは無いが、攻守のバランスが良く、突破のタイミングも巧い。そして何より特筆すべきは、そのクロス精度の高さ。中央に絞ってのスルーパス能力にも長けており、今後絶対に伸びる選手と感じた。彼は強化指定選手として既に名古屋でナビスコ杯に出場している。注目していきたい選手だ。
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