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2012/08/24(金)
徹底制振のCDトランスポート
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newDACのユーザーから、最も音質の良い組み合わせとして選ばれたトランスポートCDP-X5000のピックアップ交換を依頼されました。 ピックアップの出力信号波形を観測すれば、CDの信号がどれほどのクオリティでピックアップできているかを確認できます。 今回の交換により、十分に鮮明な波形が復活しました。 この機会に技研のリファレンスCDトランスポートを再調整しました。 こちらは今回のX5000と同様にメカニズムをリジッドに固定していますが、同時に徹底的に制振部品を用いています。投入したM2052制振合金の質量は900グラムに達します。CDを載せるターンテーブルとCDを抑えるスタビライザーも制振合金製です。 これに組み合わせたのは、新潟精密のフルエンシー式DAとゲルマニウム・トランジスタ搭載のDAコンバーターです。 聴きなれたディスクから初めて聴くような新鮮な、深い低音、きめ細かな微細な音が出てきます。 音質の良さに貢献するのは、デジタル・データを比較することではなく、ピックアップされた信号波形の品質だったのです。 DAコンバーターに入力するデジタル信号は、単なるデータではなく、どこまでも”振動などの影響を受けたアナログ・データ”であることがわかりました。
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