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2012/01/03(火) トランス結合の機器から悟る-オーディオ・アミーゴVol.9から
――トランスポートのクロックの精度を上げても、DAコンバーター側と同期しないので、あまり効果がないのでは?

 いや、DAコンバーターは同期するように作られていますから、心配することはありません。私のシステムもちゃんと同期して、音は前よりずいぶんよくなっています。しかしそれでも、私にとってCDの音はつまらなかった。ある時、家に知人から真空管のDAコンバーターが持ち込まれました。これを私のシステムにつないで聴いてみたところ、音がよいので非常にショックを受けました。真空管はもちろん、アナログ回路だけに使われています。そのとき、同じように真空管が使われている他の機器も、聴き比べしてみましたが、それほど、音はよくないのです。
 持ち込まれたそのDAコンバーターの中を開けてみて、そのわけが解りました。他のコンバーターやCDプレーヤーとちがって、そのDACと真空管回路との間には、トランスがつながれていたのです。
――トランス結合のDAコンバーターだったわけですね。

2012/01/02(月) オーディオ ・アミーゴVol.9から
――修理したり、チューンナップしたりするオーディオ・ドクターという仕事は、どういうことから始められたのですか。

オーディオの総合病院を
 最近、とくにメーカーがなくなったり、なくならないまでも、オーディオ製品を作らなくなったり、ということがあります。オーディオの好きな人の愛用する機器が壊れたとき、どこに持っていったらいいのか困ってしまいます。そんなときに相談する総合病院のようなものがあったら、ということで始めました。修理だけではなく、音のよくなる機器の改善にも相談にのります。必要なら、オーディオ機器そのものを作ることも考えました。その一つが、ゲルマニウム・トランジスタを使用したアンプです。

――ゲルマニウムのアンプとは、珍しいですね。

 オーティオのアンプなどは、真空管からトランジスタに変わったとき、最初はゲルマニウムが使用されていたのです。その後シリコンが開発されて、これが使われるようになった。ゲルマニウムをアンプなどの機器に使った場合、て測定値としてよい特性を出すのは、なかなか難しい。そういうデバイスだったのです。
 それに比べてシリコンは、安定性に優れ、熱にも強く、簡単によい特性を引き出すことが出来るデバイスでした。技術者にとって非常に扱いやすい材料だったのです。それで、どんな機器にもシリコンを使うようになってしまった。
 しかし、オーディオ機器にゲルマニウムが使われなくなってからだいぶたちますが、いま聴いてみると、非常に音がよいのです。シリコンの音はパサパサしていますが、ゲルマニウムはしっとりしているのです。

2012/01/01(日) 仕事始め
ことしの絵日記は「オーディオ・アミーゴ」誌のご好意により、相島技研についての記事の中から抜粋して転載させていただくことにしました.
(その一)
――相島さんは、ソニーにいらしたということをお伺いしていますが、そこではどんなお仕事をなさっていたのですか?

 最初は誰もがそうなんでしょうけれど、ソニーには何にもわからずに入りました。学校を卒業した昭和39年の話です。その頃トラジスタがいろいろ使われ始めた時期で、回路などを職場の人に教わってやっていました。入社して着いた部署は、テープレコーダーを作っているところで、そこには数年いました。

――ソニーといえば、もともとテープレコーダーの企業ですね。ソニーのその頃のオーディオとなると、まずテープデッキが思い浮かびます。そのときにはコンシューマー用はあったのですか。

 コンシューマー用もありました。当時は、もちろん真空管でしたが。
 私が所属していたところのテープレコーダーは業務用でした。それで私の周囲には、放送局や映画館、ホールなどに納める製品がたくさんありました。ソニーはいまとちがって、業務用中心の企業でしたね。
 話は変わりますが、ご存知のティアックも当時は業務用のテープレコーダーを中心に扱っていました。ソニーと同じようなことをやっていたのです。このティアックにOEMとして製造してもらって、ソニーが販売するというようなこともありました。当時の私の仕事といえば、放送局の人が移動しながら録音できるデンスケを調整したり、修理したりすることでした。
 入社2、3年後に、職場を変わらないかという話が、私のところに舞い込みました。トリニトロンのカラーテレビを開発し、売り出し始めたときで、テレビ部門に変わらないかと。しかし、私はテレビが嫌いだ、やるならオーディオだと言いました。小さいときから、私はラジオを作ったりしていました。高校から大学にかけては、真空管アンプを組立てて音楽を聴いたり、とにかくオーディオがとても好きでした。それでソニーに入ったということもあります。


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