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2012/01/05(木)
ストレート・アーム〜オーディオ・アミーゴVol.9から
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オーディオの常識を忘れる〜 私は、デジタルよりもアナログにもっと関心があるので、CDプレーヤーだけではなく、レコード・プレーヤーに対しても、いろんなことをやってみました。寺垣プレーヤーの寺垣さんや、オーディオ実験論の江川さんの言っていることや、やってることをヒントに、自分でもいろいろやりましたね。その中で、作ってみて面白かったのは、トラッキングエラーを防ぐための角度をつけないストレートのアームです。アームはどんなものでも、レコードをトレース時にエラーが生じないよう、溝方向に沿った方向へ、ヘッドシェルに角度を付けていることが当然のようになっていますが、このストレートアームはパイプがストレートなら、カートリッジを装着する部分も真っ直ぐになるというものです。これが、非常に音がいい。理論的には、角度をつけた方がいいはずなんですが。ほんとうに驚きました。
――そのストレートアームは、相島さんのところだけですか。
現在、ベスタクスというブランドから出ているアナログ・プレーヤーに、いま話したアームが付いています。このプレーヤーは、クラブのDJ用に開発されたもので、アームは針飛びを防ぐために考えられた機能です。音質を追究したものではなかったのですが、結果的に、音がよくなったわけです。いままでのオーディオの常識は、忘れた方がいい。いい音に到達するには、それが必要だと思います。 (写真はTEAC S-300のスピーカー・ユニット)
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