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2011/05/30(月)
5.改善要素に関する留意点
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CDプレヤーについて、さらに見方を変えると改善できる問題点があります. 質量の大きな筐体、あるいは小さな部品も振動しているのです.たとえ剛性のとても高い材料でも外部からの振動、また内部で生じた振動は消えずに残っています.物質の振動の多寡は質量には関係がないと考えてよいでしょう.残っていたごく僅かの振動も有効な対策により消去できると、その結果、大きな音質改善の効果を音の違いとして感じることが出来ます.たった一枚の制振合金のワッシャーを挟んだだけでも聴感上の大きな変化があります. ここまで述べてきた改善出来る要素の例え一カ所でも対策してみると、いままで聴いていたどのCDの音も違って聴こえるようになります. さらに、全ての要素に改善のための対策を実行し、全体に目を配ることによって、不満の残らない音質改善策となります.音質は偏りのないニュートラルなものになり、他のコンポーネントとの相性を考慮しないで済むように出来ます.
ここに記したことは、あくまでもCDプレヤー内部に留まる範囲の対策です.この後につながるアンプ、スピーカーについても同様な視点から見つめてみれば、さらにシステム全体の音質向上の手段を見つけることができます.
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