ロバの耳
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2006/06/01(木)
 先日、カモシカとすれ違った現場で、今日は蛇に会った。それも体調が1メートル近くはあろうかという長いやつ。

 私は蛇は毒を持っていなければ、全然平気。幸い、その蛇は毒の無いシマヘビであった。

 蛇は道路の方にニョロニョロと這いだしてきた。しかし、道路は車の往来が頻繁にあるので、非常に危険。横断する前に轢かれてしまいそうだ。

 このまま道路に出てこようとする時は、仕方がないから捕まえて草むらに放り込もう。しかし、その前に……と私は彼に注意を促した。

「おいおい、蛇くん。道路に出ると車に轢かれるぞ。悪いことは言わないから引き返しなさい」

 すると蛇は動きを止めて、舌をチロチロと出した。そして頭を返すと綺麗なUの字を体で描きながら、草むらに戻っていった。私の意志が蛇に通じた瞬間だった。

 私はどこぞの魔法使いのように蛇語で彼に話しかけたわけではない。つまり逆だ。彼は人の言葉のわかる蛇だったのだ。

 芸は身をたすくというが、まさに人語を解するがゆえに命拾いをした蛇君であった。


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