ロバの耳
最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2005年9月
前の月 次の月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
最新の絵日記ダイジェスト
2006/08/15 夏休みV
2006/08/14 お盆
2006/08/09 おとぎばなし
2006/07/30 殺しの儀式
2006/07/28 大雨と長靴

直接移動: 20068 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 月 

2005/09/10(土) 私事・性格診断テスト
 きりん舎さんがmixiで紹介していたのを見てやってみました。凄い。悲しいけれど当たっている。

仕事・どんな仕事にも自信が持てないタイプ
性格・あきらめムードいっぱいタイプ
恋愛・どんな人間かよくわからないので恋にも出会えないタイプ
特に向いている職種は?・今回の診断では発見できませんでした。

守りでも攻めでもないタイプ。
つかみどころがありません
内向性(ディフェンス型)
1■□□□□
外向性(オフェンス型)
1■□□□□

どんな仕事にも自信が持てないタイプ

内向性、外向性共に低い結果となってしまいました。あなたは現在とても疲れているか、自信を失っているのでしょう。もし、これが本来の姿であれば、あなたにできる仕事は非常に限られてしまいます。仕事というのは、社会生活の中に参加して、何らかの役割を得ることですから、意欲のない今のままでは、あなたに合った仕事はなかなか見つからないでしょう。何か仕事を頼んでも、そこそこの責任感はありますが、すぐにあきらめて、逃げてしまいがちです。また、人間関係も面倒と感じるので、孤立してしまいそうです。もう一度、自分自信を見つめてください。あなたにはあなたなりの良いところや個性があるはずです。

あきらめムードいっぱいタイプ

あなたのテンション(緊張度)はかなり低い状態です。おそらく、これは本当のあなたではないでしょう。きっと、失恋中か仕事上のトラブル、あるいは非常にイヤなことがあったばかりではありませんか? そうならば、1週間以上時間をおいて、もう一度このチェックをしてみてください。きっと別の診断結果が得られるはずです。もし、そうでなければ、あなたはあきらめムードでいっぱいですね。社会的な常識や道徳はそこそこもっていますが、周囲の人には無関心で、物事に論理性は少なく、創造力も慎重さもありません。もう一度、自分を見つめ直してください。現在、投げやりになっているとしたら、回復するまでゆっくり休んでみましょう。思い切って旅に出るのもいいでしょう。これからの長い人生のなかの1ヵ月や2ヵ月、ゆっくり休んでみたってバチは当たりません。心とカラダをしっかり休めて、もう一度社会に復帰してください。

どんな人間かよくわからないので恋にも出会えないタイプ

もし、あなたがどんなに美形でも、どんなに学歴があっても、この性格では恋にまで発展しません。異性にだまされることは少ないでしょうが、相手から見てあなたはまったくつかみどころがないのです。こだわりも慎重さもなく、気配りもやさしさも不足しているので、恋愛関係にまで発展しないで終わるでしょう。もう一度、自分の個性を見直してください。すべてがネガティヴですから、これはあなたの環境があなたに与えた悪影響でしょう。どんな事情があるかはわかりませんが、友人関係、仕事関係をよく見直して、新しい出発を決心してください。

 ふふふ……。

2005/09/09(金) 本・「ローマ人の物語17〜20」塩野七生
 文庫版「ローマ人の物語」新刊、出てました。慌ててAmazonに注文。でも、最初の17が届くのが一週間後で一番最後。サービスのつもりかしらんが、先に他のを届けられても読めないじゃないか。Amazonのアホウめ。

 断罪された皇帝たちの統治下で、いかにしてローマの平和と繁栄は保たれたのか。「悪名高き皇帝たち(一〜四)」。
 ついにネロとかカリギュラの時代ですよ。思えば読んできたもんだ。でも、暴君と呼ばれた皇帝たちって、ローマが帝政になってすぐに現れるんですよねぇ。前巻で初代がアウグスティヌスが自分の血を残すことにこだわりすぎた悲劇のようなことが書かれていましたが、その報いなのでしょうか。

 は、早く読みたい。

2005/09/08(木) 雑誌・「歴史群像」10月号
 雑誌の定期購読って楽です。お金は前に払ってあるし、発売日にはきちんと届くし。

 雑誌を買う習慣が無いことはくどくどしく言っていますが、唯一買い続けている雑誌です。もう五年になります。隔月というペースが私にはちょうど良いです。

 今回の目玉は「フィリピン攻略戦」。これは日本が破竹の勢いで勝ち進んだ戦いのはずですが、それでも副題は「緒戦の大捷に隠された帝国陸軍の欠陥」。この雑誌にかかると太平洋戦争における日本軍の作戦は全て杜撰なものだったことになるようです。いや、実際にそうだったのでしょう。

 それから巨大潜水艦伊401の未公開写真、徳川家康、東部戦線の死闘、ローマ帝国の誕生、検証・武田騎馬軍団不在説と、歴史・戦史ファンにはたまらない記事の数々。

 そんな中で今回特に嬉しかったのは、三景艦についての記事。

 三景艦とは「松島・橋立・厳島」のことです。これらの艦はそもそもの設計思想が凄かった。日清戦争前夜、中国の巨大艦・鎮遠、定遠に対抗する船を貧乏な日本は作ることが出来なかった。そこで日本は、小さい船に不釣り合いなばかでかい大砲を一門ずつ積み、お互いに神業のような連携をすることで、一隻の巨大艦の役目を果たさせようとしたのです。

 当然のごとく、そういう偏りは思想の上ではともかく、実戦ではとてつもない齟齬を生み出します。漫画「日露戦争物語」にも描かれていますが、まず砲を左右に向けるだけで船が恐ろしく傾いて仰角がとれない。そのため射程が伸びない。そして撃つとその衝撃で船の進路が大幅にずれる。操作性が非常に困難。発射速度は遅い……とまぁ、散々なものでした。

 そして本番の黄海海戦では、三景艦が放った砲弾による成果はゼロ。海戦の勝因は安定性のある小型速射砲にあったのです。

 初っ端の近代海戦でそういう戦訓を学んだはずなのに、それでも後に大艦巨砲主義に走る日本。いつの時代も教訓を生かせずに終わる愚かなる日本なのでした。

2005/09/07(水) テレビ・「趣味悠々・犬と暮らしを楽しもう」
 私の家では犬を飼っていて、その日々を書いたブログも開設していますが、どうしても両親と私の間のしつけ観の溝は埋まりません。

 私がしつけについて意見すると、怒り出すかもしくは無視をします。一度、それで完全にぶつかって決裂したことがあり、それ以来、私は我慢して静観することにしました。

 空前のペットブームのおかげで、テレビでも雑誌でも、いろいろな所で犬のしつけについては知ることができます。私の意見というのはそういうことを元にしているわけで、決して自己流ではないのです。

 このテレビ番組も、犬との暮らしについて親切丁寧に教えてくれています。進行役の遠藤久美子の飼い犬もうちと同じミニチュア・ダックスフントの「モコ」ちゃん。飼い方の参考にするにはうってつけです。

 両親にもこういう番組を積極的に見るようにして欲しいのですが、これはある意味学習行動です。その学習行動をうちの両親はやりたがらない。で、全て自己流で片付けようとする。本人たちは年のせいにするでしょうが、学習を面倒くさがるんです。

 思わず愚痴ってしまいましたが、せめてこの番組くらい毎週かかさず見るよう勧めたいと思います。(でもうちの両親、持続力もないからなぁ……)
 

2005/09/06(火) 小説・「ホック氏の異郷の冒険」加納一郎 角川文庫
 「八十年の風雪を耐えてきた土蔵を整理していると妙なものが見つかった。黄ばんだ美濃半紙に毛筆でしたためられた手稿の束。そこには曾祖父榎元信の手になる驚くべき物語が──。
 一八九一年九月二十六日の深更、一開業医だった榎元信は農商務大臣陸奥宗光から急な呼び出しを受けた。彼は三年前、まだ外交官にすぎなかった宗光を診察したのが縁で知遇をえていたのだ。陸奥邸には元信の他に、英国公使とサミュエル・ホックと名乗る痩身のイギリス人も呼ばれていた。ホックは元信を見るなり「あなたは医師ですね」と炯眼を披露した。
 宗光の用件は、日英間の条約締結を準備する機密文書が盗難にあったので隠密理に探し出してほしいというものだった。文書が諸外国、とりわけロシアや清の手に渡れば国際問題に発展する。そうでなくても国内で政変がおきるかもしれないのだ。伊藤博文の深謀の可能性もあった。
 翌日から元信とホックは、盗難事件のおきた旧鹿鳴館で調査を始め、東京の街を駆けめぐった。だが、真犯人とおぼしき男は不可解な暗号を残して殺害されてしまった」
(東西ミステリーベスト100 文藝春秋編より)

 昭和五十八年度日本推理作家協会賞受賞作です。

 高校から大学に入るころ、上記のあらすじを抜粋した「東西ミステリーベスト100」に載っているミステリを片端から読んでいたのですが、日本編94位になっていたこの作品は古本屋で100円で購入したきり、ずっと読まずにいたのでした。

 理由は簡単で、当時自分はどちらかと言えばトリック重視の読者で、話の内容がそれほどひねられたものに感じられなかったこと、もう一つはホック氏というのはシャーロック・ホームズの変名で、原作者以外の書いたホームズ談に感心したことがなかったからです。他作者の書いたホームズ物は、パロディとして思い切り歪曲されているか、いかにもまがい物ホームズであったりして、詐欺にあったような読後感を味あわされるのが常でした。だから買いはしたものの、読んではいなかったのです。

 それからもう十数年。その存在自体をすっかり忘れていたのですが、昨日、すでに何度も読み返した「シャーロック・ホームズの冒険」をパラパラと読み流し、さすがに読み飽きてるなぁ……と思いつつふと本棚を見て、この本が目に止まったのです。そして急に、読んでみようか、という気になったのでした。

 導入の前書き部分のところ、作者が曾祖父の手記を見つけるくだりはなんだか読み辛く気が乗らなかったのですが、手記に入るとこれが意外と面白い。まずホック氏として登場するホームズが、とても本物らしく書かれています。また、彼が変名を使っているのも、日本へやってきたのも、時期がライヘンバッハの滝で死んで以後、東洋巡りをしていた頃に当たるというわけで、説得力があるのです。

 さらには、陸奥宗光を初めとして明治時代の著名人が、直接事件に関わってくるのにも興味がそそられました。この本を手にした頃の私は、これら著名人に関してまるで知識がありませんでした。今でこそ陸奥は好きだし、井上馨とか樺山資紀とか山県有朋とかがどういう人物で何をしたのかがある程度わかりますが、学生時代の私は維新から明治にかけての時代に興味がなかったのです。これらの人物に関する知識があると無いとでは、本作から感じられる明治の雰囲気は天と地の差があるでしょう。

 なんというか今回は、まるで本作を一番楽しめる時期が来るまで自分が発酵するのをじっと待っていたような、そんな気分になりました。とりあえず買っておいて良かったです。

 ちなみに続編が二冊出ています。「ホック氏・紫禁城の対決」、「ホック氏・香港島の挑戦」、ともに双葉社。いまからだと手に入れるのは難しいだろうなぁ。

2005/09/05(月) 野球・清原退団とか星野巨人監督とか楽天とか
 清原選手がジャイアンツを解雇され、今後の去就が取り沙汰されています。

 ゴールデンイーグルス(以下GE)か? という話も上がっていますが、個人的には取らないで欲しい。私は清原は好きですけれど、彼を雇うお金があったら、そのぶんでもっと東北出身の若手有望選手をたくさん獲得して欲しいです。もちろん、取っちゃったら取っちゃったで応援しますけれど。一番良いのは、清原がボランティア感覚で安くGEに来てくれることです。

 まだ辞めては欲しくないです。力まずに年相応のバッティングをすれば、あと五年はやれると思います。(もちろん、怪我の復調いかんですが)。メジャー行きの可能性もあるらしいですが、できれば国内でやって欲しい。

 さてKKコンビのもう一方、桑田もなんだか引退が危ぶまれてます。

 彼も好きなんですけれど、そろそろ背番号18を新人に譲ってはどうかとも思います。あの方はクレバーそうな人だから、引退してGのピッチングコーチをして、いずれ監督をやっら良いと思います。解説だっていけるでしょう。もっとも、今、野球解説者は溢れていて、なるのもなかなか大変らしいですけれど。

 それから星野さん。正式にジャイアンツの監督を要請されたらしいですが、はたして引き受けるのか。

 個人的には原さんか江川さんにやって欲しいですね。やはり生え抜きの若い監督がどう立て直すかを見てみたいです。まぁ、星野さんが監督になったら、上は滅多なことでは口が出せないでしょうから、好き勝手な采配ができて面白いかもしれません。

 GEの監督は来年も田尾さんでいいでしょう。野村さんの名前があがったりしていますが、そんなに急いで強くする必要はないと思います。
 実際、GEの試合は面白いです。負けることが前提になっているので、いい試合をするだけでなんだか盛り上がるというか、見ていて楽しい。勝てばそりゃもう大変で、優勝したみたいな気分です。これは今までの野球常識からすると凄いことです。だって本来「消化ゲーム」であるはずの試合だって楽しめるってことですから。地元の人たちもみんなそういう感覚。判官贔屓というやつでしょうか。

 そもそもプロ野球って、やる側も見る側もこれまで優勝することにこだわり過ぎてきた気がします。もちろん目標としての優勝は大切なことですが、野球そのものを見せる、一試合、一試合を見せるということをもう少し考えてもいいんじゃないか。
 楽天の一試合、一試合はとっても楽しい。弱者が強者に食らいついていく姿勢、粘りの野球。勝って当たり前の球団が勝つのを見るよりも、数倍楽しいです。

2005/09/04(日) 小説・「銭形平次捕物控(十四)」野村胡堂 嶋中文庫 
 大地主、岡崎屋の支配人の娘が、土蔵に雛の道具を運んで入り、巨大な唐櫃の下敷きになって無惨な死を遂げた。この家では、先代が亡くなった一と月前から、火箸、鉄瓶の蓋、用箪笥の鍵など、変なものが無くなる事件が起きていた。娘の死と紛失事件の裏に隠された真相に平次が迫る。表題作「雛の別れ」など十編を収録。(文庫本カバー裏より)

 全体的にアイディア、筋、トリックにおいて底の浅い話ばかりでした。平次と八五郎が出てくれば満足という方向けの巻ですね。次巻で第二期五巻が出そろいますが、それ以降は出ても購入は考えていません。むしろ「半七」の方が読んでみたくなっています。それと同じ嶋中文庫からの出版で、子母澤寛の「おとこ鷹」が少し気になります。これは若き日の勝海舟の話らしいです。

2005/09/03(土) 俳句・「ユリイカ 三十句」「鹿嶋神社祭礼 三十句」関悦史
 昨日HPにアップされた関氏の作品。

http://etusinoheya.hp.infoseek.co.jp/works/haiku.html

 個人的には「ユリイカ」よりも「鹿嶋〜」の方が好きです。

「ユリイカ」で気に入った句。

黒揚羽陸地は動きゐたるなり
彗星軌道に雑巾かかる秋の水

 ユリイカは各句に天文・物理・数学に関する単語が使われていますが、けれんなくぴたっとはまっている句が少ない。もちろん、そのけれんがいい、という人もいると思いますが。

 黒揚羽の句は、ひらひらと飛ぶ蝶の姿、それも黒揚羽という景色の中にはっきりとした姿を現しつつ影であるという不思議な存在と、陸地という私たちの居住空間でありながら普段は認識の外にある存在のゆっくりとした動きの対比が妙。

 彗星の句は、彗星軌道という天空における一筋の壮大な軌跡に濡れた雑巾をかけるというその下世話さと壮大さのミスマッチが逆にうまくマッチしています。手前に水のしたたる雑巾、その向こうに見える銀河。日常から遠くはあるが、確かな延長に宇宙があるという認識。

「鹿嶋神社祭礼」で気に入った句。

急坂を人手離れて山車のぼる
店の車どこへ回せど山車塞がる
山車引いてみな野暮つたき伊達をとこ
携帯電話かけるついでの山車引くや
カンカン帽のホイッスルに山車われらへ向く
眼前に山車鳴る世間話かな

 「山車」が詠まれた句はみんないいです。祭のスナップ・ショットの連続のよう。もちろん、もっとたくさんのシーンが撮られた上での厳選された一つ一つ。

 特に好きなのは「眼前に〜」の句。山車は祭の象徴で、その一言が祭のにぎやかさ、華やかさを現しています。その山車が目の前にありつつかわされる世間話。ハレである祭とケである日常との交差。祭は日常を犯そうとして犯しきれず、相対しても存在し続けているという、当たり前すぎる奇妙な光景です。

 「山車」以外の句で好きな句。

町は轟音氷屋の犬土間に眠り
すぐ前に立つヤンママの背が裸
会ひたき人以外とは逢ふ祭かな
祭り果て麦酒臭あるただの闇

 「町〜」も前述の「眼前」と同じ感覚。ただし犬の日常には人間たちのばか騒ぎなど関係ない。人よりも祭にもっとずっと距離を置く(いや、距離というより別次元なのかもしれない)、氷屋の犬の無関心な静けさ。
 「ヤンママの背」や「会ひたき人」、「祭り果て」は思わずうなずいてしまう既視性があります。特に「祭り果て」はわかる。祭のあとの静けさはただの闇。しかしビールのあの醜悪な香り(苦く安っぽく、かつ気の抜けた炭酸のまずさを想起する)は強く残っている。恥も外聞もなく騒いだ後、何もなかったような顔をしても、どうしても残る後味。

 どれも的はずれで作者の意図とは外れている感想かもしれませんが、思ったままを素直に書かせて頂きました。関先生にはすみません。

2005/09/02(金) 漫画・「ねぎま!J」「日露戦争物語P」
 「ねぎま」の方は麻帆良祭二日目の伝説の「まほら武道会」、「日露戦争〜」の方は黄海海戦の続きです。

 武道会って、好きなテーマです。この手のはしりは「おれは鉄平」の剣道編におけるトーナメント戦だと思うのですが、有名なのは「ドラゴンボール」の天下一武闘会やゲームですが「ストリートファイター」ということになるでしょう。実はつい先日も、「ドラゴンボール」の天下一武闘会のところだけを抜き読みしたりしました。

 武闘会の好きなところっていうのは、ただの殴り合いではなくて、一応、戦略があるところです。相手によって戦い方が変わる。現実ではどれくらいそういった戦略の要素があるのかは知りませんが、漫画ですとかなり大きな比重が占められます。漫画ですと思考中は時間が止まりますからね。(現実では思考にこれだけの時間は割けないだろうと思われます)

 アニメの方は別ストーリーにして終わったようです。こちらではやってませんでしたし、やっても見る気ゼロなのでどうでも良いですが。

 「日露〜」の方は、相変わらず日本の海戦戦術の下手さと実際の戦争のむごさを訴えるという形で進んでいます。初期の、真之の心意気と知恵の痛快さという少年漫画チックな色はすっかり影を潜めてしまいました。真之、出てこないし。


 

2005/09/01(木) アニメ・アニメ版『プレイボール』の感想
 mixiのちばあきおさんのコミュの方で散々話題になっていることです。でも、そちらに書かずにあえてこちらの日記に書くというのは、コミュの書き込みでは好意的なことしか書かれていないから。つまり、私はあまりアニメ版には感心できていないわけなのです。

 まず、映像の方。最近特にそうなのですが、バストアップが多い。それから動きが悪い。これならサッカーをしていた時の方が動きが良かったくらいです。

 それからストーリーの方。こちらの方がさらに問題なのですが、原作は単なる感動ドラマでも人情ドラマでもない、ちばさん特有のドライな視点にたった、言ってみれば純粋な野球マンガであると思います。ところがアニメのストーリーは一種ベタつきのある感動と友情のドラマ。見ていて恥ずかしくなるほとです。

 それらをmixiの書き込みの方たちは全肯定しています。私は彼らが本当にちばあきおのファンなのかと疑ってしまう。ちば作品の根底には、もちろん努力する人間に対する賞賛は惜しんでいませんが、人間という生き物へのドライな視線や皮肉があると思います。それがあるから照れも感じずにスポ根じみた内容を抵抗なく受け入れることができる。アニメにはそれが少しもない。臆面もなく両親の愛情や球友たちとの友情のみが描かれ、それに類したエピソードが追加されている。

 『プレイボール』は、またちば作品は、こんなに恥ずかしい物語ではない、と私は言いたい。それにバットを振るにしてもボールを投げるにしても守備の動作にしても、ゲラ刷りにすら赤で修正を加えたという完璧主義者だったちばさんに恥じないようなものを、制作者サイドには要求したい。

 それにしても、原作ファンで同意見の人はどこかにいないのか。アニメになれば「良かった良かった」と喜ぶだけがファンたる者の態度なのか。私は疑問です。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.