ロバの耳
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2005/08/21(日) 本・銭形平次捕物控(十三)野村胡堂 嶋中文庫
 可もなく不可もなくという感じの短編が並びました。

 半七もそうでしたが、怪談がらみの話を合理的に解決する話というのはなかなか面白いのですが、この巻にその類の話は一編もないので、可もなく。人が殺されて犯人を捜すという普通の捕り物話ばかりだったところが不可もなくといったところです。

 ところで……。

 最近、落語で「井戸の茶碗」を聴く機会が多かったのですが、その中のくすぐりに、「昼間は子どもに素読の指南をし、夜は辻に出て売卜をしている」の「素読(そどく)」と「売卜(ばいぼく)」を読み違えるというシーンがあります。

 「売卜」は「梅毒」と間違えるのでこれは客にもわかりやすく、笑いが取れているのですが、問題は「素読」の方。これをどう読み違えるかが噺家によってかなり違います。だから、「井戸の茶碗」がかかると、この人は何と言い換えるだろうとそんなところについ注目してしまいます。

 上方の方では「消毒」をして「梅毒」を治す、とやっているらしいので、繋がりがあっていいのですが、志ん生や柳朝は「そうどく」と言っている。これはいまいちぴんと来ない。

 「そうどく」って何だ? そう思っていたら、この本に出てきました。「瘡毒」。辞書で調べたら梅毒の異名だそうです。
 だから「そうどく」と読み違えると梅毒が重なって、少しくどくなるわけですね。

 こういった現代ではわかりにくくなったくすぐりを、どう今風に言い換えるかも噺家のセンスだと思います。個人的にはあんまり今風にしすぎると、古典の世界が壊れるような感じがして嫌ですが、その辺もやり方次第なのでしょうね。

U氏と話した「バッティングセンター」における冗談について

 先日、U夫妻のお宅に停めて頂いたおり、近所のバッティングセンターの前を通りながらU氏が、「バッティングでなく、守備専門のこういう施設があってもいいよなぁ」と言い出したことからその話題で一盛り上がりしました。
 その時に、「打撃がバッティングなら守備は英語でなんというのか」という疑問が出たのですが、その時は「キャッチング?」「なんか違うなぁ」という具合で、うまい解答がでませんでした。

 ところが、17日に汐留を訪れた際、イベントスペースでクイズ大会をやっている前を通りかかった時、聞こえてきた問題が偶然にも次のようなものでした。

「野球で、打撃のことを英語ではバッティングといいます。では、守備のことはなんというでしょうか?」

 私は思わず立ち止まって、答えに耳を澄ましました。ところが解答者の小学生も答えがわからない様子。
 しかし、どうやら基本的に正解を答えさせて記念品を渡すのがそのイベントの趣旨らしく、司会者が散々ヒントを出して、その子に無理矢理正解を答えさせていました。

 答えは「フィールディング」。なるほど、いわれてみればそうですね。

2005/08/20(土) 私事・キョロちゃん
 卓上氷かきのキョロちゃんです。
 うちではまだ現役です。
 こんな暑い日には活躍します。

2005/08/19(金) 漫画・「トランジスタにヴィーナス@」竹本泉 
 個人的に衝撃をうけました。

 竹本泉の作品を読むなんて何年ぶり、という感じです。

 妹が好きで、「あおいちゃんパニック」「パイナップルみたい」「魔法使いさんお静かに!」などを単行本で持っていたのですが、それがもうかれこれ二十年くらい前のこと。私も嫌いではなかったのですが、話のまとまりのなさに(特に長編が)物足りなさを感じていました。

 今回、買う気になったのは、吾妻ひでおが褒めていたから。それと懐かしさも手伝って。それにしても、ここまで絵柄が変わっていないのは凄いと思いました。

 でも、こんなにエッチな話を書くようになっていたのですね。竹本泉も。(本人もこの作品が初めてと言ってます)露出度がとても高い。理由は女スパイものだから「色仕掛けがないと」という理由だそうです。(本人が好きだからというのもあるそうですが)女の子が好きでキス魔だし。誘惑してるし。

 でも内容は……相変わらずです。あるようなないような。それがとっても竹本泉らしいといえばらしいのですが。

 ちなみにコミックフラッパーに紹介してくれたのは島本和彦だそうです。仲がいいんだ。意外な組み合わせ……。

2005/08/18(木) 本・「半七捕物帖(二)」岡本綺堂 光文社文庫
 きりん舎さんにお借りした本です。帰りの新幹線の中で読んできました。面白かった。どうせろくに本など読めず、うたた寝してしまうだろうと思っていたのですが、仙台に着くまできっちり起きて読んでいました。

 (一)は持っています。古本で買ったのです。読んで面白かった記憶はあるのですが、買いそろえる気にまではなれませんでした。でも気になってはいたのです。人と行ったデパートで暇になった時、本屋でこれを立ち読みしたりもしました。

 ところで偶然にも、本日のNHK教育テレビで「半七親分の日本語」というのをやっていました。「知るを楽しむ」という番組です。

 ▽14代前から江戸住まいという作家の林えり子さんが、東京言葉の魅力を伝えるシリーズ。3回目は「”半七捕物帳”に見る職業別ことば使い」を送る。東京言葉の魅力は話す人によってのバラエティー。同じ人でも状況によって違う言葉が使われ、それが言葉の風情を醸し出していた。江戸から東京へ移っていったころの東京言葉の博物誌といえるのが岡本綺堂の「半七捕物帳」である。半七老人や武家、娘、職人、商人などそれぞれが使う言葉の違い、そこから生まれる風情を伝える。

 半七の魅力がその語り口にあるのは確かですね。落語も好きなので江戸言葉にはえもいわれぬ風情を感じてしまいます。言葉が暖かい。つまりそれが人情というやつなのでしょうか。

2005/08/17(水) 私事・帰郷〜地震による新幹線への影響〜
 地震で乱れまくった新幹線のダイヤは本日になっても元通りに回復してはいませんでした。どこぞで信号のトラブルがあったとか。東京駅の新幹線の改札には長蛇の列ができていました。

 ホームに出て列に並びましたが、新幹線に乗るまでに一時間以上かかりました。しかも私の最寄り駅の「白石蔵王」駅に停まる新幹線は全て運休。福島で降りて鈍行で一時間かけるか、仙台まで行って三十分かけて戻るか、後者の場合は料金が余計かかってしまうのですが、ケータイのサイトで時刻表検索をかけてみると仙台周りの方が三十分早かったのでそうしました。

 「白石蔵王」と同じく「那須塩原」駅も停車する予定は無かったのですが、到着寸前で「乗客救済処置のため」というアナウンスが入り、緊急停車していました。JRもかなりその場しのぎ的な対応に追われていたんでしょうね。

 仙台到着は予定より二時間以上の遅れ。二時間遅れると指定券やグリーン車で載った客は普通料金との差額を返却されるのですね。でもその処置のおかげで精算所はまた行列ができました。

 乗り換え時間が十分しかなかったので、私は乗り換え口の駅員さんのところへ行き、「精算は降車駅でやれませんか」と頼みました。ところが、精算所に行ってくださいと追い返されてしまい、仕方なく並んだあげく、窓口では「精算は降車駅の方でお願いします」と言われてしまいました。(危うくキレかけた)

 まぁ、無事に帰ることができて良かったです。

 ところで、東京行はまたのちほど過去に遡って日記をつける予定です。なにをしてきたか知りたいという方は、追加される日記をお待ちください。

2005/08/16(火) 私事・東京でしたこと─そのC
 沖縄料理やんばる

 ラーメン屋以外で唯一Sが一人で立ち寄る外食店。私はラフティ丼とシークワーサー、Sはソーキソバ。ラフティは豚の角煮。かなりしつこい。さっぱりしたソバに合いそう。そうすればよかった。

 シークワーサーはかなり美味しかった。レモンジュースのようで。Sが社用で沖縄に行った時、気に入って自分用の土産として缶ジュースを大量に仕入れたというだけある。

 紀伊国屋で落語のCDを買う。三枚も。

 春風亭柳朝 「蛙茶番・井戸の茶碗・道具屋」
 春風亭柳朝 「粗忽の釘・品川心中・やかん」
 春風亭柳朝 「つき馬・佃祭」

 本も買う。

 銭形平次捕物控(十三)青い帯 野村胡堂
 ある殺意 P・D・ジェイムス

 ヨコハマ買い出し紀行 13 芦奈野ひとし
 トランジスタにヴィーナス 1 竹本泉

 地震。棚がずいぶん揺れる。店の女の子たちがかなり騒ぐ。
 誰かが震源地を宮城だと言っている。慌てて携帯で実家に連絡する。繋がらない。電話ボックスから電話。繋がる。父が出る。家も家族も全員無事。

 父は甥と山で虫を採っていたが、地震の時は立っていられなかった。用水路の水が四十センチほどの高さまで波打ち、まるで10tダンプがすぐ横を連続で通りすぎるような感じだった。

 新宿武蔵野館で「ヒトラー〜最後の12日間〜」

 大変な人出で立ち見。
 戦闘描写が鬱になるほど陰惨という前評判。しかし、そうでもない。戦車を楽しみにしていたらしいS。がっかり。

 上野鈴本演芸場で納涼名選会「第16回鈴本夏まつり」

 柳 家さん光 牛ほめ
    三太楼 十徳
    市馬  かんにん袋
    喬太郎 寿司屋水滸伝
 古今亭志ん輔 井戸の茶碗
 柳家 権太楼 お化け長屋
 柳家 さん喬 らくだ

 らくだ、火屋までやりました。落語、たっぷり満喫。市馬にもかなり惹かれた。

2005/08/15(月) 私事・東京でしたこと─そのB
 下高井戸シネマで「ベルリンフィルと子供たち」というドキュメンタリー映画を観る。ドイツ映画なのに英語がメインで意外。隣ではSの寝ている気配。

 ストーリー
「子供たちに、もっとクラシックの楽しさを感じてもらいたい”それはサー・サイモン・ラトルの呼び掛けから始まった。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者そして芸術監督に就任したラトルは新たな活動として「教育プロジェクト」を発足し、その一環で子供たちがバレエ曲を踊る「ダンスプロジェクト」を始動させる。
出身国や文化の異なる250名の子供たちが6週間に及ぶ猛練習を経て、ベルリン・アリーナの大舞台に挑んだ!それまでクラシックに全く縁がなく練習にも身が入らなかった子どもたちが、振付師ロイストン・マルドゥームの熱い指導のもと、20世紀を代表するバレエ音楽《春の祭典》の強烈なリズムと一体になり、舞台の上で今まで探せなかった「自分」を見つけて行く──!」

 「江戸前の男」吉川潮著を探して東急東横店大古本市へ行く。一冊ずつ順番に見ていく。見つからない。
 ここでは別な本を購入する。また俳句の本……無駄なことを。

 ギュスターヴ・モロー展に行く。bunkamuraミュージアム。神話の世界が主題。たくさんのユピテルが出てくる。ユピテルはゼウスのこと。絵葉書を二枚買う。一角獣の絵とケンタウルスの絵。目録とちらしをどこかに置き忘れる。

 フルーツパーラー西村

 Sは桃のフラッペ、私は苺のフラッペ。桃も惹かれたが、桃は桃として食べるのが一番好き。

 ゲーセンにも入る。ネットワーク対戦ゲームばかり。縦スクロールシューティング・ファンとしては嘆かわしい。Sが「三国志大戦」のスターターパックを買う。でもやらない。私もやらない。結局二人ともやらず。そのスターターパックもなぜか押しつけられる。

 Sの家に戻る。ビデオを見せてもらう。柳家権太楼の「大山詣り」、桂米朝「はてなの茶碗」。

 それからスターウォーズのアニメーション「クローンウォー」。東京では深夜にやったそうだが宮城ではやらなかった。深夜までスターウォーズ談義。

2005/08/14(日) 私事・東京でしたこと─そのA
 友人のSと合流。サンシャイン60でやっていた、プリン博に行く。U氏の提案。ナンジャタウンというイベントスペース。他にも餃子にシュークリーム……様々な博覧会が開かれていた。

 大変な混みよう。U氏と奥様とSはプリン買い、私は席取りをする。席は全て埋まっていたので、もうすぐ空きそうな所を探し、そこに張り付く。その家族連れ、特にお父さんとの間には緊張関係が発生。

 お父さんが立ち去るか立ち去らないかという瞬間に首尾良く席を取る。と同時に目の前に別の誰かが座る。席取り闘争勃発? いや、それは奥様だった。なんというタイミング。

 ステージでは小芝居。先生役の女の子に引率された少女たち、怒られても怒られてもニコニコ笑っている。実は異国の少女たちらしい。彼女たちが軟体の雑伎を披露する。プリンが来る。

 プリンについての詳細はこちら。きりん舎さんのブログ。

 http://d.hatena.ne.jp/kirinsha/

 椿屋コーヒー店に入る。「江戸前の男」吉川潮著を求めてジュンク堂に行く。検索をかける。ここにもなし。ジュンク堂では岩波文庫の虚子の句集を買う。全二冊。U氏も買う。その後、延々と店内をうろつく。

 店外に出ると焼き肉を食べに行く。

 焼き肉 牛寛 寛(ぎゅうかくひろし)

 ヤングカルビが硬いということでU氏とS、盛り上がる。

 焼き肉後、再び茶店。コンピューター関係の話でU氏とS、盛り上がる。奥様は眠そう。池袋の駅で夫妻と別れる。

2005/08/13(土) 私事・東京でしたこと─その@
 鈍行を三回乗り換えて池袋へ。池袋からU夫妻宅へ連絡。U氏に自宅最寄り駅まで迎えに来て頂く。U氏と一緒に昼食。

 本鮪スープ くにがみ屋 らーめんつけめん

 つけめんを食べるのは生まれて初めて。並盛りを頼もうとすると、大盛りの方が良いと忠告を受ける。鮪はそれほど好きでもないのに、鮪鮪したスープや肉が美味しかった。ちなみにU氏は特盛を頼んでいらした。

 通り道でいくつか花の名前を訊く。

 地元でも見て気になっていた、薄い紫の花の中央に濃い紫が溜まっている花。むくげ。ティッシュペーパーをくしゃくしゃにしたような白い花。これもむくげ。白むくげ。漢字だと木槿。

 句会をする。参加人数は三人。私とU夫妻。

 句会って便利かもしれない。時間がつぶせてそこそこ楽しい。三人いれば、十分会として成り立つし。U氏は昼間からビールを飲み飲み詠まれていた。

 遺品あり夏のポケモンスタンプ帳
 白地図に花野を描いて限りなし

 最高得点の二句。ともにU氏。最下位はまた私。

 夕食。鰻をご馳走になる。鰻の蒲焼き。私は生ビール、U氏はサワー、奥様は日本酒。突き出しのハモが美味しかった。でもビールで食べると魚臭さが際だってしまった。

 借りていただいた布団で眠る。ふかふか。U氏は二日酔いで苦しむ。

2005/08/12(金) 私事・東京ですること
 あくまで予定です。体力的な衰えを感じている昨今、知人宅でずっと昼寝、なんて事態も充分にあり得るのが恐い。

13〜14日 きりん舎さん宅訪問。

 まったり過ごす予定でいた共働き夫婦の家庭にいきなり押しかけてしまうという厚顔無恥な行為をします。お二人は快く承諾してくださいましたが、今後はもっと事前にお知らせすることにします。ごめんなさい。許してください。なんなら掃除・洗濯手伝います。

15日(月)

映画・下高井戸シネマ「ベルリンフィルと子供たち」
絵画・BUNKAMURAザ・ミュージアム「ギュスターヴモロー展」

16日(火)

映画・新宿武蔵野館「ヒトラー〜最期の12日間」
新宿、アキバ辺りの玩具屋めぐり。
落語・鈴本演芸場 権太楼「お化け長屋」さん喬「らくだ」

17日(水)

史跡・乃木坂「乃木邸」
アート・松下電工汐留ミュージアム「建築家 清家清展」

 これらの合間に、好きなそばを毎日食べ、汐留ではラーメンを食べ、渋谷ではカレーを食べる予定です。希望を出したらプランニングは全て友人のSがしてくれました。ありがとう、S。気まぐれな友人を持つと大変だね。(気まぐれな後輩と先輩を持つと大変ですね。本当にすみません)

8月絵日記の続き


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