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2005/08/23(火)
映画・「ロボッツ」監督/クリス・ウェッジ
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仕事が休みになったので、床屋に行って頭を丸めてから映画を観てきました。
声の出演:草なぎ剛、矢田亜希子、山寺宏一、西田敏行
「ロドニーは、両親思いで心優しく発明大好きなロボット。自ら発明したものを持ち、小さい頃に聞いた「誰でも輝くことができる」という博士の言葉を胸に、大都市ロボットシティへ旅立つ。しかしそこで見たものは、古くなったロボットをスクラップにしてしまうというむごい現実だった。その事実を知ったロドニーは、ロボットたちのため、両親のため、そして「輝く」という自分の夢のために立ち上がる」 (Forte TOHO7より)
ベタなストーリーですが、個人的には面白かったです。スピード感もあったし。CGは下手にリアルなアニメを撮ろうとするよりもこういう使い方の方がよほど見られます。
ただ一つうさんくささを感じたのは、「古い物は切り捨て、全ては新しくアップグレードしていけば良い」という思想を「悪」としていることです。そしてそれを最後に完全にうち負かしてしまうこと。
現実はまったくその逆で、例えば携帯電話やPCなどはどんどんアップグレードが進んで古いままだとさまざまなソフトに未対応になっていますよね。そんな社会のあり方は「悪」なのか。 もちろん、良いとは思わない。リサイクル社会の方がエコロジーであることは間違いない。しかし、資本主義社会では必ずしも「悪」とまでは既定できない面もある。
それとも制作者側は、この映画の世界だけに限定して、安易にこういうテーマを取り扱っているのか。そしてお金がかかり貧者に対して厳しい「アップグレード」を「悪」とし、それをうち負かしてしまっているのか。
基本的な筋はサクセスストーリーの黄金パターン+人情ものとして楽しめましたが、その辺の現実との齟齬に違和感を覚えずにはいられませんでした。
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