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2005/07/04(月)
落語・ラジオ名人寄席 「たがや」三代目三遊亭金馬
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先代・金馬の「たがや」です。とても夏向きの話。隅田川の花火大会のからむ話ですから。
両国橋の上は大変な混雑で、「玉屋あ〜」「鍵屋あ〜」と花火をほめています。 そこへたがを担いだ「たがや」が、人混みをかきわけて通うろうとしますが、人に押されたはずみ転んでたがの留めがはずれて伸び、殿様の笠をはね飛ばしてしまいます。 怒る家来が「屋敷に参れ」と言いますが、屋敷に行けば首が飛んでしまいます。たがやは「家に寝たきりの両親がいるので」と謝まるのですが、「勘弁ならん」と許されません。 仕方ないと斬られる覚悟をしたたがやは肝が据わり、「斬るなら斬りやがれ!」と啖呵を切ります。ところが、侍が周囲からの加勢で刀を落としたところを、逆にもぎとって袈裟懸けに斬ってしまいます。 最後にかかってきた殿様の首をはね、首は宙に高く上がり……。 「たがやあ〜〜!」
刀をかざして居丈高に威張る侍、雑踏にまぎれながら無責任なヤジを飛ばす市民。人間というのは昔からそうなんだなぁと思わせられる一席です。しかもこの噺、昔は侍が見に来ていると首が飛ぶのはたがやの方だったそうです。 先代の金馬はまくらで小便についてくどくどと語ります。川開きの時は川が舟でいっぱいになり、する場所がなかったのだそうです。仕方なく竹筒にしたとか、ご婦人は扇で大事なところを隠しながらしたとか……。
ドラマ・銭形平次
昨年の4月から6月にやったドラマの続編が今日からスタートしました。キャストは同じ。銭形平次に村上弘明。
話も面白く、銭形親分は格好良くていいのですが、不満もいくつか。原作の銭形平次ではほとんど投げない銭、無理にそういうシーンを作り出さなくてもいいと思います。それからチャンバラのシーンも。真剣を持った数人の男相手に1人十手だけで立ち向かっていくのはカッコイイけど自殺行為です。
それからどうしてもキャストで頷けないのが東ちづる。原作のお静はあんなお喋りででしゃばりではありません。もっと控えめで初々しさを忘れない少女のような人なのです。あれでは恋女房というより世話女房です。
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