ロバの耳
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2005/07/31(日) DVD・「DEEP RED(profondo rosso)」監督/ダリオ・アルジェント
(以下、商品についてのネタばらしあります。ご注意ください)

 「サスペリア」の前の作品なのですが、日本公開時に「サスペリアU」として紹介されました。ゆえに「サスペリア アルティメット・コレクション」に含まれたようです。でも、本作は「サスペリア」とはかなり印象の違うノーマルなスリラー映画である気がします。二本とも、昔はえらく恐くてドキドキしながら見たのですが、恐怖感が薄れてしまった今はちょっと退屈してしまう面も。二本のうち、私の好みはこちら。

 テレパシストを招いた講演会で、そのテレパシストが殺人者の思考を読みとってしまいます。その夜、彼女は惨殺され、現場に居合わせた主人公のマークは、現場に飾られていた絵のうちの一枚が消えているような気がすると警察に訴えます。それが過去の惨劇を現代に呼びさます、連続殺人事件の始まりでした。

 文章で読者にそうと悟られないように犯人を示唆する伏線を盛り込むことはよくありますが、それを映像で行ったかなり冒険的な作品。今はビデオやDVDがありますから手軽に確認ができますが、公開当時は大胆すぎて、観客にその凄さが伝わったかのどうか。まぁ、謳い文句では「伝説的映像トリック」と賞賛していますが。

 ところで触ると体温に反応して絵が浮かび上がるというBOXの「仕掛け」ですが、ここのところの蒸し暑さで勝手に浮かびあがっています。箱全体をまんべんなく触るというのはなかなか難しいので、この方が楽でいいですね。どのくらいの温度で浮かぶのか知りませんが、届けられた時にすでに浮かんでいたという方もいたらしいです。それはちょっとお気の毒かな。

2005/07/30(土) 私事・とりあえず完成
 読んで頂いたからのアドバイスを参考に訂正していた作品がとりあえず完成しました。

 変更点は文体を「ですます」調から「だだった」調にチェンジ。それからなるべく無駄を省いて登場人物の削除と主役少年の精神年齢アップ。(と、いっても主役が少年だけにそれが駄目ならもうどうしようもないのですが)

 その甲斐あって400字詰め原稿用紙で1000枚近くあったものを800枚以内に収めることができました。せっかくなので明日〆切の某賞に出してみたいと思います。今はメールで添付ファイルで送れるんですよ。まぁ、読んでいただこうとしたお二人の反応からして受賞はかなりキツイと思われますが、駄目もとです。

 画像は庭に咲いている金糸梅(キンシバイ)。中国原産のオトギリソウ科の夏花だそうです。

2005/07/29(金) DVD・「サスペリア」監督/ダリオ・アルジェント
 ようやく見る時間が作れました。本編と、映像特典。ホラーものの映画の、出演者インタビュー(特に被害者役)とか制作秘話というのは、聞いてしまうとちょっと興ざめではあるのですが。

 サスペリアはアルジェント監督の撮る「魔女三部作」の第1弾と言われています。(第2弾は「インフェルノ」、3弾は未撮影)ですから、謎解きや犯人の意外性などに重点は置かれていません。(それでもアルジェントの作り方はホラーというよりも謎解きスリラーっぽいのですが)

 ダンス学校に入学したスージー・パニオンが到着したその日、学校では恐ろしい惨劇が起こります。「秘密」「青いアイリス」という言葉をつぶやいていた少女とその友人が惨殺されたのです。少女と友人関係にあったサラは、この惨劇にはこの学校の創設者である魔女が関係しているに違いないとスージーに語ります。しかし、そのスージーも殺人者の罠に。果たしてこの学校に潜む謎とは?

 アルジェント監督の制作秘話などを聞いてみると、自分がこの作品に対して惹かれる部分というのは、監督が実験と工夫によって狙っていた効果であったことがわかりました。つまり、赤・青・緑の、光の三原色の強調です。彼はその映像効果を生み出すために、様々な苦労をしたのでした。それが見事に成功したからこそ、私だけでなく、この二十数年前の作品が未だに評価されているのでしょう。
 映像だけでなく、特殊メイクやゴブリンの演奏する音楽も、クリエイターたちの密度の濃い創意工夫によって、見事に時代を超えていると思います。

 ところで映像特典のオリジナルCMが、日本の後出映画で似たようなジャンルにあるともいえる「悪霊島」のCMとそっくりでした。これは「悪霊島」がぱくったのか、それとも昔の映画のCMというのはみんなこういう感じで作られたのか。ちょっと気になるところです。

2005/07/27(水) テレビ・「その時歴史が動いた〜戦艦大和の悲劇」
 小学校の低学年の頃、周囲で軍事兵器ブームがありまして、私も大和を好きになりました。小二の時のクリスマスプレゼントが大和のプラモデルだったことを覚えています。その後、本を買ったり、巨大スケールの大和を買ってもらったりと、かなり大和熱が激しくなりました。

 大和が好きだった理由はいわば「巨人・大鵬・卵焼き」みたいなもので、戦艦の中では最強と謳われていたからでしたが、実際はろくな活躍もせず、ガソリンばかりくうので停泊させられ、高級ホテルなみの宿泊設備があったことから「大和ホテル」と陰口を叩かれるだけの存在でした。

 「その時歴史が動いた」で戦後六十年特集として大和が取り上げられたので見てみました。番組欄には「幻の設計図が明かす脅威の技術」などと書いてあったので何か知られざる新事実でも、と期待していましたが、紹介された情報は既知のものばかりでした。

 そういえば、角川で大和をテーマにした映画を撮るとかいう話を聴きましたが、大和は活躍していないのですから、いったいどう見せるつもりなのか。戦争活劇映画としてはフラストレーションがたまるばかりだろうし、反戦を訴えるというお堅いテーマなら別に実物大スケールの大和など作る必要はない気がしますが。今年の春に広島の呉に出来た大和ミュージアムには十分の一スケールの大和が飾られているそうです。個人的にはこういう企画はどうも中途半端に思えて仕方がありません。

 いっそのこと原寸大の大和をできるだけ忠実に再現して、そこに宿泊料を取って客を泊める、まさに「大和ホテル」を建設するというお馬鹿さんが現れてくれないかと思っています。
 艦橋からの展望は最高!
 四十六センチ砲が実際に火を吹く「空砲ショー」
 等々、けっこう客が呼べると思うのですが。

2005/07/26(火) 私事・嬉しかったこと
 mixiで嬉しかったこと。
 いえ、あしあとをたどるだけのことですから、していただけるのは自然なことなのかもしれないのですが。
 鴨宮椋さんが私のページを覗きに来てくれたっぽいのです!
 凄く感動してます。
 誘ってくれたきりん舎さんに感謝。

2005/07/25(月) DVD・「サスペリア アルティメット・コレクション」
 ほとんど(金銭的に)自殺行為です。でも、買ってしまいました。ダリオ・アルジェント監督の名作、「サスペリア」のDVD-BOX。「サスペリア」と「赤い深淵(サスペリアU)」、そして特典DISCの三枚組です。さらに特性ブックレットまでついています。

 「サスペリア」のDVDは前から欲しかったのです。アルジェントのホラー作品の中では、「四匹の蝿」を除いてビデオに落としていない唯一の作品だったので。(いや、最近の「スリープレス」や「デスサイト」は落としてないか)先日見た「デモンズキラー」をただ借りしたときも、実はひさしぶりに「サスペリア」を見ようかなぁ……と迷ったりしたのでした。

 「サスペリア」は殺しの映像が実にショッキングでかつ美しいのです。そこが名作とされるゆえんなのでしょうね。個人的には魔女ものという超自然的な力を使った話は好きではない(なかった)のですが、あの殺しの映像は全てを帳消しにしてくれます。

 今日は残業で遅くなったので見られませんが、明日、早く帰ってこられたら見るつもりです。実に楽しみ。
(この黒いBOXには仕掛けがあって、触るとなんと……)

2005/07/24(日) 漫画・「アカギP」福本伸行
 麻雀漫画です。唯一買ってる麻雀漫画。

 福本伸行は「カイジ」で有名ですが、出会いは大学時代の古本屋のバイト。「天」という漫画を読んで、面白いなぁ、と思っていました。(絵柄が嫌いだったので、その時は買い揃えるまでには到らなかった)「天」の中でも特に赤木しげるというおじさんが超格好良いなぁ、と思っていたら、そのキャラが独立してシリーズ化されたのです。「アカギ」は彼の若い頃、昭和三、四十年代の話。

 それにしても鷲巣巌との対決が長いです。つーか、十七冊出てみると、もうほとんどがこの対決になってしまいました。もう最終盤戦(のはず)ですが、この対決が終わったら終わりなんでしょうか? ちょっと残念です。

 あと、この漫画、アニメになるそうです。秋から日本テレビ系列で。うーん、最近、好きな漫画のアニメ化が続いているなぁ。

2005/07/23(土) 花・ヒメヒオウギスイセン
 「姫檜扇水仙」と書くようです。
 母の生家の方では金魚草といったとか。確かにそれっぽいかもしれません。

2005/07/22(金) 漫画・「アタゴオルは猫の森DE」ますむらひろし
 4巻から続く『テウルテ』編終了、またアタゴオルな日常が戻ってきました。
 『テウルテ』編は玉手箱の『キリエラ』編の簡易番みたいなもの。敵役のメンバーの構成や話の展開がそっくり。ま、ますむらさんの敵役の構成はいつも同じなんですけれどね。仲間のキャラクターの大半が固まって動けなくなるのも同じ。さらに時王にいたってはこの回の途中からまったく目立たなくなり、このシリーズより後は出てこなくなってしまいました。そして敵役の脈旅団はいったいどうなってしまったのか。結局ヒデヨシが騒いで終わってしまいました。うーん。
 しかし、その個性的な絵とストーリーの独自性は私にまだ読みたいと思わせる力をもっています。

2005/07/21(木) 映画・「星になった少年」監督/河毛俊作
 原作を一年半くらい前にラジオで聴いて、映画化を楽しみにしていました。

「小川哲夢は、優しい少年だったが、両親の不和や学校でのいじめが原因で、内にこもりがちだった。ある時両親が経営する動物プロが購入した仔ゾウ・ランディと出会った哲夢は、その神秘的な力に触れ次第に心を開いてゆく。環境と天賦の才能により、ゾウの言葉を理解できる程の資質に恵まれた哲夢は「日本にいるすべてのゾウを幸福にする。」「ゾウたちの楽園を作る」そんな大きな夢を抱き、日本人初の像使いを目指し、タイのゾウ訓練センターに留学する。己の力を信じ、人一倍の努力によって、人種の壁を越えた友情を築き、ゾウの心をつかみ、少年から青年へと、まるで生き急ぐかのように育っていく。
哲夢の母親が書いた、実話を基にして作成された感動のヒューマンドラマです」(Forte TOHO7より)

 この映画を見て感じたのは、やはりストーリーは小説を読んだ方が面白い、映画は映像を見る物という想いでした。哲夢役の柳楽優弥と象たちの映像を見て楽しめないと、この映画は面白くない。映画館では泣いている人もいましたが、原作をラジオで聴いていた時の方がよほど泣けました。

 良かったのは母親役の常磐貴子。いい中年女優になりましたね。味のある演技をしていました。
 それから柳楽くん。彼の演技の良し悪しはともかくとして、見事な像使いぶりに感心しました。そこがこの映画の核ですから。彼の像使いぶりに少しでもボロが出ればそれでこの作品は破綻してしまうんです。素人の女の子が剣戟映画に出演して、日本刀振り回す時に腰が入っていなかったり、腕がしっかりふれていなかったりした時のように。
 でも、彼はちゃんと像を操っていました。操られているように見せている像の賢さに感心するべきなのかもしれませんが。

 哲夢くんの死のシーンはイマイチな気がしました。
 哲夢くんは確か仕事の徹夜明けで遠距離恋愛している彼女に会いに行き、前の車を追い越そうとして反対側から来たトラックと正面衝突して亡くなったのだったような気がしたのですが(記憶違いだったらすみません)、映画では原チャリに乗って、道に飛び出してきた猫を避けてトラックと正面衝突(ここは同じだ)して亡くなっていました。猫を避けてという演出がなんかパターンだし、イヤらしく感じます。
 常磐貴子の台詞に、「これからも当たり前のようにあると思っていた道が突然終わってしまった」というのがあるのですが、これからも続きそうな物語の突然の断絶感はわりとあると思います。でも、個人的には彼の死のシーンは映像化しなくても良かった気がしました。少なくとも猫は出さないほうが良かった。子供騙し臭くなってます。

 でも、スタッフロールに繋がるラストシーンは余韻が残って良かったです。

7月絵日記の続き


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